紅凜学園 俺にはまだ早いよね え、ぇ、え?! こ、ここ恋人、ですか…? うん…いや、うん…うん。偏見はないし、俺なんて婚約者が……ま、まぁ、その話はおいといてっ。 美男美女…じゃなくて、美男美男?とっても絵になるね…!お似合いお似合い! 男子校だけど、恋愛は自由だから…こういう不意なカミングアウト?に対しても、免疫をつけておかないとな…! 「あぁ、うん、それは…もちろん。ご心配なく」 ははは、と苦笑気味に雫に返す俺。そんな渇いた笑いしか出せない。 俺も男の婚約者がいます、なんて…言えない。噂の張本人は俺です、なんて。 「でも勘違いしないでねー?攻めは俺で、快音は受けなんだから」 「…え?」 「涼ちゃんは攻めって感じがしないから、大丈夫だとは思うけど…快音は可愛いからなぁ」 せせせせ…攻…め?攻めって?…受け? 何だ…?攻撃と防御、みたいな? …でもこのノリでいくと…恋人ー…とかその辺りの…内容、ですよね?雫が攻め、快音くんが、受け……。 ………………。 うん、俺にはまだ早すぎます。深く考えちゃダメだ!もう少し渋くなってからでいいです。 [*前へ][次へ#] [戻る] |