紅凜学園 勇者になりたい 「交流会、か…」 島から帰ってきて、数日が経った。日本に帰ってきてから飲んだお味噌汁の美味しさといったら、言葉では言い表せないほどで…感動して不覚にも泣きそうになったあたり、俺はホームシックになりやすい方の人間なんだろう。 それなのに、島で黒翼と過ごしたことを思い出すと、島にまた行きたくなってしまうのは、初めての海外にいまだに浮かれているからかもしれない。仕方ないだろ、海外なんて一生行けないと思ってたんだから!しばらくの間、浮かれていさせて! そんな夏休みも終わってしまい、新学期が始まった。新学期始まって早々だが、あと数日もすれば交流会というイベントが待っている、らしい。 俺のことはまた追々話すとして、島から帰ってきてすぐ姫色に「俺のいない間に、塔鶯さんと何かあった?」なんてほんの出来心で聞いてみたら…謝らざるを得ない笑顔を返されました。もちろんすぐに謝罪したよ。深ーく。 反応からして絶対に何かあったんだろうけど…そこをぐいぐい突っ込んで詳しく聞けるほど、俺は勇者じゃないのです…。なってみたかったなぁ、勇者…。 [次へ#] [戻る] |