紅凜学園 俺がメインディッシュ…? 「会長や副会長に近づかないでよ!」 綺麗な形の眉をつりあげ、せっかくの可愛い顔を歪める少年。 会長や副会長ー…って、姫色と青葉先輩? …これが、親衛隊ってヤツですか…? 生親衛隊…何だか感動した!生きてるうちに見られるか、わかりませんからね! 親衛隊を見たら願いごとが叶う、とか、宝くじが当たる、とか、そんなジンクスもいずれ出来るくらいに貴重だよ! 「アンタなんかが、お二人に近づくなんて…ありえないんだからね!」 少年の顔を赤くして怒る姿は、失礼だろうがなんだか可愛らしい。 …でも、俺が呼び出されるとは…。もう、不良でもないのに。 「…そうです、よね。俺なんかが近づいていい人じゃないですよね」 …よし!そんなに気に入らないなら、謝って謝って謝り倒してやりますよ!謝り上手になってやる! 俺は、おかしな方向へと闘志を燃やした。 「俺みたいに…暗くてダサくてジメジメした奴がお二人に近づこうなんて、以ての外ですね。わかってますよ存分に。天地がひっくり返ってもありえません」 [*前へ][次へ#] [戻る] |