紅凜学園
二組に囲まれて
だけど、塔鶯さんとか銀髪なんだから、オレンジも居たっておかしくはないですよね?!
姫色も…金髪碧眼なんていう、ハーフの素敵さを醸し出してるし…!
「ねぇ快音ーっ。お化け屋敷、入ろーよっ」
考えこんでいる俺の耳に、猫なで声の、雫の声が聞こえてくる。
そちらに目を向けると…外に設置された大きな建物の前で、快音くんとイチャイチャしているのが見えた。
…あの二人がイチャイチャしてるのは…いつものことなんだけど…慣れない!
こっちが照れるよね、見てると俺が恥ずかしいね。
「は?!何でだよ!」
「えーっ、もしかして、怖いの?」
「こ、怖くねぇっ!」
真っ赤な顔をした快音くんに、雫はにこにこと可愛らしい笑顔を向けている。
あれはこの学園名物なわけなんだけど、俺はどうしたらいいんだろう…?!
姫色と塔鶯さん、そして雫と快音くんっていう…アレな二組の板挟みにあっちゃったな…!始まったばかりだけど帰りたい…っ。
「やっぱりー、ラブラブな二人はお化け屋敷に入るものなんだよぉ?」
「いつそんな決まりが出来たんだよ…」
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