紅凜学園 伝えたいこと 他に何があったっていうの。でも、俺だって反撃したからそんなには怒ってないですよ。なんていうか…喧嘩両成敗?…そんな感じ。 「どこ触られたか聞いてんだよ」 「…触っ…」 何それ…。顔を触られたりとか、無駄に腕を触られたような気もしますけど…それはそれだとして。 「…暴力だけだった。俺、抵抗したし……あ、でも、脇腹…とか…」 そういえば…と思い出して、黒翼に伝えてみる。 シャツ…ボロボロにされたあと、ちょっと触られた。くすぐったかったね。 でもそれも意味がわからないし、そう気にすることじゃない…うげ、黒翼…は?って顔するなよ…怖いから!何に怒ってるんだ…っ。俺か?! 「ちょ、ちょっとだけ…だから平気。来てくれたから…」 なぜか怒っているらしい黒翼に、必死にフォローする。その甲斐あってか…いくらか、雰囲気が和らいだ。 黒翼に助けてもらってことなきを得たのは、事実です。あのままだったら、サンドバックにされていたんだろう。 「…お前に、聞きたいことがある」 「…はは、ですよねー…」 [*前へ][次へ#] [戻る] |