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紅凜学園
そばにいるだけ
 


「それは今更、じゃない?」

「…まぁな…」


姫色に事実を改めて言われて、反抗する気力なんて俺には残ってはいない。


そうそう、もう既に生徒会や快音くん雫カップルと仲良くさせてもらってるおかげで、目はつけられてるんでした。そうそう、今更…。はは…。


…今まで、表立っては黒翼との接触はないから…ここで、より敵を増やすことになるんだな…。

そりゃあ、体は動かすの好きだよ。好きだとはいえ、敵ばっかりじゃリンチされても負けるんですけど、さすがに。



「何もなく終わるんじゃない?ペアの相手と、常に一緒に行動してれば」

「…一緒は…無理だって」

「諦めなよ」


脱力感たっぷりの俺に対し、姫色は清々しい笑顔だ。


…黒翼のそばにいる間は、誰からも手出しはない…はずですよ。

だって、この学園に黒翼のことを嫌いだって人は、いない…いるかもしれないけど見たことがない。家柄的にも、みんな逆らいたくないんだろう。


黒翼を、防御壁にするとしたら…一緒にいるしかないってことですか…。つまり、黒翼=バリア、だね!


 

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