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紅凜学園
重要な事実
 


期待しても無駄だということも、姫色がそれを言ったとしたら何かを企んでいる時であろということもわかってはいるんだ…けれども。



「心配しなくても、任せてくれて平気だよ?」

「うーん…」

「不満?」

「いえいえ!」


威圧的な言い方をされたわけでもないのに、俺は即座に否定した。


姫色に対して、不満があるなんてあり得ない…!あっても絶対に言えません!

だからって姫色に任せて平気、とも思えない…な。


俺は姫色と大親友のつもりです。けど姫色の考えてることは…全然掴めない。俺の思考回路は全て、姫色に読まれているというのに…。

俺が単純なのと姫色の鋭さが合わさったら、まぁそうなりますよね。



「大丈夫。不利になることはしないから」

「……ん、ありがと…」


そうなんだよね。最終的に姫色は、俺の不利になるようなことはしない。これ、俺は姫色の大親友だって認められてる証拠だねきっと!


何だか満たされた気持ちになって、俺はペア相手への不安をすっかりと忘れていたのだった。そんな、とても重要なことを…。



 

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あきゅろす。
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