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紅凜学園
お誘いはいつも急
 


「うちの島にいらっしゃい」


まだまだ夏休みの真っ最中。リビングのソファーの上で、携帯を持つ俺は…相手には見えないというのに、正座しながら会話をしている。手の中の機械越しに、英理さんの美声が響く。


ちょーっと待って、一時停止しようか!英理さんの発言を検証しよう!


今、英理さん…何て…?

島?…島って…島?…脳内でリプレイしても島としか聞こえないんだけど…え?



「ええと…島…ですか?」

「そうよー。少し遠いから、泊まりになると思うの」


恐る恐る聞くと、あっさり肯定された。


島…で合ってますか。そっか…。お金持ちさんの感性についていけなかった…。俺としたことが、しばらくフリーズしちゃった!

でも、電話をもらってそこでまさか島にお誘いなんてされるとは思ってないじゃないですか、普通ね。



「と言っても、1日くらいしか時間は取れないんだけど…」

「お忙しいんですね…」


しみじみと、呟いてしまう。


やっぱり大企業。休みもないんですね…。俺から電話したら必ず出てくださるけど、いつも忙しそうだからね…。


 

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あきゅろす。
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