紅凜学園 問題発生、助けてください 黒い鉄の門が見えてきた。門は車が近づくとゆっくり開き、車は中を進んで行く。 そびえ立つ建物は古城のようで、学園の校舎とどこか似ていた。大きさも、校舎と同じくらい…もしくはそれ以上はあるだろう。 「すっげ…」 呆然としつつも、これには思わず感嘆の声をあげた。 紅凜学園の校舎を初めて見たとき、お城が校舎っていうのにも驚きましたけど…家となると驚きも2倍…や、もっとか。 現実離れしすぎてて、上手いリアクションとれないなこれは…!俺にとっては死活問題です! 「なんだよ…想像を絶しすぎ…」 平然としている母さんが、信じられない。俺はちょっとだけげんなりしてきたのに。 本当に幻でした、噂通りの幻具合でした。ツチノコとかネッシー並みの。 東京ドーム何個分なの。というのは…よくある比較だけど、実際に何個分か言われても、ピンと来ない。すごいんだなー、ってことしかわからないね。 「涼、王庄司や貴世の本家には行ったことはなかったかしら?」 「え、ない、けど?」 「本家も、こんな感じよ」 「…はぁぁっ?!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |