紅凜学園 向かう先はやっぱり ……………。 「…はぁっ??!!」 えぇえぇ?!なななな…えぇ?! 「何がどうなってそうなるんだよ?!」 「もーぉ、落ち着きなさい」 「落ち着けないに決まってるだろ!」 立ち上がろうとしたら天井に頭をぶつけそうになって、また腰をおろす。 落ち着けってそんなの無理!黒翼の家に行くの?!嘘だろっ?! ちょっ…まさかのお宅訪問?!帰省じゃなくて…突撃、隣の晩ご飯?! いろいろ怒りたいところはありますけども…黒翼家の晩ごはん、見たい!! 「一度来て下さいね、って誘われたんだもの」 「だからって…」 母さんの発言には心底呆れた。 誘われて行くのはいいよ。でも、事前に言おうってことが言いたいんです俺は。論点はそこなんですよ! いや、でも。晩ごはんって言ってもまだ夜じゃないし、どうせ黒翼のお宅には豪華フランス料理がフルコースで並んでたりするんだ。見なくてもわかる。予想つく。 じゃあ…帰ろう!黒翼家の晩ごはんを見ても、格差社会を痛感するだけじゃないかよ! 食べて帰ってもいいなら、行くけど…。 [*前へ][次へ#] [戻る] |