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紅凜学園
理由なんて見つからない
 


ええ…?だけど、俺を選ぶ理由なんて…なくない?



「…どういうこと…?」

「そこは…空牙先輩や理事長たちに聞きなよ。俺には関係ないから」


俺が姫色の顔を伺い見ると、やれやれといった風に肩を竦められた。


えー!ここにきて突き放すのかっ?

姫色冷たい…。まさか、俺のこと、嫌いですか?それとも、ただ単に人の苦しみのた打ちまわり苦悩する姿を見るのが好きなの?

いずれにせよ、俺にとっては良いこと無しだよ!



「…そうだな…明日、聞いてみるよ」

「うん、頑張ってよ」


また洋書を読んでいた姫色だが…俺が小さく頷いたのがわかったのか、本に目を向けたまま笑って、両手で本を閉じた。


うん、俺のキャッチフレーズは“めげない子”だから。どうにか頑張ろうではないか!やればできる、って言うしね!

俺がめげやすい子だったとしたら、姫色の友達なんてやれないから!



「でも…婚約破棄されたりしたら…」


その後にすごい可愛い子と婚約してたら、泣きます。打ちひしがれます。ショックで一週間くらい山に隠るよ!


 

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あきゅろす。
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