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紅凜学園
将来設計
 


俺、将来、山奥とか海の近くとかに住みたいな。自然とたわむれて暮らしたいです。将来っていうか、老後でもいい。


…あ、無理か…。


俺の将来は、俺自身にもよくわからないからな…。不本意ながら、このまま行くと…社長夫人みたいなポジションになると思うんですよ。


一度天を仰いでから辺りを見回すと、姫色は小屋の近くのベンチに座って本を読んでいた。


うん…絵になりますねー。洋書とか読んでそうな感じがしない?姫色は英語も得意そう。


いいなー…俺もなりたいよ、王子に。目指せ、王子!

…無理は承知です。夢くらい見させてね。



「うあー…久々に暴れたいなー。人をなぎ倒したい」


腰をあげて、姫色の座るベンチに移動した。読書の邪魔はなるべく抑えられるように、頑張る!


とにかく久々に、街に出たいよな。…や、もう不良は卒業したから、人をなぎ倒したりとかはやらないよ。

あくまで大人しく街をうろうろして、ちょっとだけ…抗争があったりしたら、混ざりたい…かなぁ、って!



「そんなことを言う人、初めて見たよ。これからも見ないだろうけど」


 

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あきゅろす。
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