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紅凜学園
マイナスイオン
 


「はい、どーぞ」

「サンキュ…」


エレベーターはゆっくりと止まり、屋上に着いたらしい。姫色は俺の背中に手をやり先を促し、二人でエレベーターから降りる。

姫色はエスコートが上手いよな、ホントに。



「…う、わ……!」


エレベーターから降りた瞬間…思わず、感嘆してしまった。


こ、これって…庭園、かな…?


周りを見渡してみれば…ベンチや温室があり、小さめの木の家もある。テレビでしか見たことがないような、貴重な植物もあった。



「すっげー!何これ…!」


凄いね、お金持ちさんは…!この、マイナスイオンをこれでもかってくらいに放出してそうな空間を造りあげてしまうとは!癒やしですよ、癒やし!

この学園にいたら、癒しも欲しくなるよなぁ。うん、癒しは大事だ!



「今日は俺たちだけで貸し切り。人が来ると、対人センサーが感知してロックしてくれるようにしたから。ホントは、役員や帝華なら来ることができるんだけどね」

「貸し切り…」


えーっと、えーっと、それはつまり、今この屋上は密室ってことか!


 

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あきゅろす。
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