[携帯モード] [URL送信]

紅凜学園
終わりじゃない
 


俺が変装を取ったのを確認した姫色は、俺の髪を直しながら、そう言った。


あれ。すっかり寛ぎモードに入ってたよ…違うんですか。まだ先に何かある…ってこと?


小さく笑った姫色は、アンティークもののクローゼットのような扉を開く。


何?お色直し?しなくても、制服、すごく似合ってるから大丈夫!


また姫色に手招きされたので、クローゼットに近づき中を覗いてみた。


すると中は…。



「エ…レベーター…?」


金色に輝く装飾を施されたそれを見て、俺は口を開けてぽかーんとするしか出来ない。

もちろん我が家にはそんな設備はなかったが、デパートや友達の住むマンションに遊びに行った時に乗ったことはある…エレベーターが、そこにあったのだ。


えーっ、クローゼットの中にエレベーター…?うわぁ、とんだカラクリ屋敷ですね!これで君も忍者になれる!



「そう。乗って?」

「う、うん…」


煌めく、エレベーターinクローゼットに姫色と一緒に乗り込んだ。


それにしても…おかしくない?姫色しか入れない部屋に、カラクリとか要る?


 

[*前へ][次へ#]

11/64ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!