紅凜学園
お着替えタイム
さっと着替えると、ベッド横の机の上にある眼鏡を、姫色が渡してくれる。
たまーに、眼鏡の存在を忘れるんだよなぁ。姫色に指摘されて気づく。
眼鏡を受け取り、洗面所で顔を洗って歯を磨いてから、カツラと眼鏡をつけた。
うん…この見事な変装に、みんな脱帽すること間違いない!
完璧すぎて、学園内でのニックネームが“オタク”、“眼鏡”、“黒い奴”になってきてますから!
みんな俺にニックネームをつけちゃうくらい、友好的なんだ!
…ポジティブに生きてます。
「用意は出来た?」
「終わったよ。お腹すいたから、早く食堂に行こうっ」
既に姫色は制服姿で、用意も済んでいる。
つまりは俺の用意待ちだったのだが、寝起きでもご飯をお腹いっぱいに食べられる俺は、姫色を急かし食堂まで急いだ。
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