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紅凜学園
美人さんと
 


そして、編入初日はドタバタしたまま過ぎてゆき、授業も終わり、今は寮にいる。


掃除なしに帰れるところは…セレブリティなこの学園の中で好感が持てるところの一つだと思う。あとはご飯は有名なシェフが作ってる、ってこととか。

ご飯が美味しいのは素敵だ!


現在…コーヒー豆がない、と姫色が言っていたため、生徒会フロアにある談話室近くの自販機で自分のお茶と姫色のコーヒーを買っていたら、唐突に声をかけられた。

ちなみに、談話室は各階にある。



「貴世ってお前か?」

「…え、と…そう、ですけど…」


振り向いた先には……うわわわ…!美形さん!


灰色混じりの黒髪で、その襟足は腰の辺りまであり緩くウェーブがかっている。

黒曜石のような瞳のその人の顔立ちは…どこか女性のようだ。



「話したいことがあるんだが、今いいか?」

「ぅえ…っ?!…あ、大丈夫です…」


声もハスキーで、姫色も美人ですけど、また別のタイプで美人だな!

ここが男子校じゃなかったら、相当っ、相当モテて……いや、その辺は問題ないんでしたね。この学園って。


 

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あきゅろす。
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