紅凜学園 またそれか、 美形から、遠くかけ離れた奴が婚約者ですから! 「だからランキング上位者で恋人の噂がない人、なんだけど、もちろん俺と快音は上位者だけど恋人がいるからねー」 「快音は王子5位で姫4位、雫は姫3位なんだよ」 うふふー、と笑う雫の言葉を姫色が補った。 また例のランキングか!胃もたれしそう! こってりだなー…。胃がもやもやーっとくるなーこれ。 「でっ、そこで割り出された人物なんだけどー…」 可愛らしく意味ありげに笑って、もったいぶる雫。 …いやいやいや…もう人物も特定されてるんですか?! …まぁ、所詮は噂、そう噂。きっと俺には1ミクロンも1ヘクタールほども関係ありませんよ。 俺イコール婚約者、って結びつけられると、俺の命が危うくなるからね…それは避けたいけど、噂だからね、俺とは関係ないない。 噂っていうのは、アテにならないことが多いんだから。尾ひれとか背びれとか…勝手に付け足されて。 …そう、だから俺の永遠のアイドル、葉末ちゃんもきっとあの男とは何も関係ないよ!無関係だよ!希望は捨てない! [*前へ][次へ#] [戻る] |