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番外編
おまけ








「で?」

いきなり身体を離し、先輩が顔を覗き込んできた。

「え?」

「何で泣いてた。」


うぐ……


「う……いや、その…」


「何で。」


眼がマジだ。嘘を言ったら殺られる。

「うぅ…………あの、」

「ん、」

「その、」

「何。」

「…………先輩が、」

「俺?」

「…………いなくなっちゃう夢見たんですよっ。」


うぁぁぁぁ!!!!俺何言ってんだろ…!!
馬鹿じゃん。阿呆じゃん。
何その子供みたいな理由…!!

羞恥心で真っ赤になっていると、先輩がいきなり俺を抱き抱えた。


「わわ!せ、せんぱい…?」

「お前……ちょっとそれどうにかしろ。」

「へ?」

「無自覚で誘うな。」

「さ?!さ、誘ってませんっ。」

「もう黙れ。」

「うん!?ふ、…んん、ふぁ」

「誘ったお前が悪いんだからな。」

「え、ちょ、せんぱい…」




いやぁぁぁぁ





その晩、先輩の存在を忘れられないほど刻まれたとさ。







終われ。

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あきゅろす。
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