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妖艶メロウ



ベッドの下に落ちていたそれを彼に見せた





「これ、何」









週末に蔵馬の家に遊びに来ていた
お昼に二人で作ったオムライスを食べて満腹感を味わうと
「おかな痛くなるよ」と彼に注意されながらも寝転んだあたしの目に入ったそれ
まさかそんなベタなこと…と想いながらもそぅーっと手にとった



そこにはあたしとあまり年が変わらないであろう女の子が
もはや制服の役割りをはたしていないそれを乱れさせて
なんとも妖艶な表情をして写っているものだった




「『萌え!!激カワコスプレ女子高生とエッチ!!』」

「タイトルを聞いてるんじゃないんだけど…」

「これ何って言ったじゃないか」

「なんでこんなものがあるかって聞いてるのよ!」

「一応オトコノコですから」

「へぇー、蔵馬でも見るんだね。ふーん」

「ははっ!それは幽助のだよ」

「幽助?」

「そう。『制服だったら萌えんだろ!』って置いて行ったんだ」

「あぁ…」




男二人で何話してんだと思えば
そんなこと話していたわけですか。




「見たの?」

「うん、見たよ」

「見たんだ…」

「まぁそんなの見て満足するほど俺は簡単じゃないからね」

「じゃあなんで見るのよ」



そう言うと蔵馬はニヤっと笑って顔を近づけた



「いろいろと参考になるかと思ってね」

「なっ…!!」

名前にあんなことやこんなことが…って考えたらゾクゾクしたよ」

「バカ!!変態!!」

「制服もいいけどナースやメイドもいいかもね」

「やだ!やだ!やらないから!…って、ちょっとどこ触ってんの!」




彼はスカートのなかに手を入れて内ももを撫でてきた




「さっそく試してみようか。高校のときの制服着てよ」

「やんないってば!もう…!やだ…っ、あっ…」

「かわいい…名前…」




彼の腕のなかでジタバタと意味のない抵抗していたが
強引に体を正面に向けられて目を合わされた



「こうゆうことしたくなるのは名前だけだよ」



妖艶な蔵馬の表情
この世で一番綺麗だと思った
あたしを欲してる顔
胸の奥がジンと熱くなった


あたしだけの
あたしだけに見せる顔
さきほどまでの嫉妬は彼の貪るようなキスで吹き飛ばされた






「好きだよ、名前

「あたしも…」

「俺の制服着るっていうのもいいかもね」

「もう!」




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