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ぜろよん
            太陽の子 ぜろよん



 



               泉が朝悩んでたのは、苗字が原因だということが判明した!
               いや、独断と偏見で決めちゃったんだけど、絶対にアレはそ
               うだって!ってことで緊急7組会議スタート、ちなみにメンバー
               は俺と、花井と阿部、それから篠岡!でも阿部の顔がなんか
               怖い。





               「ってなわけなんだけど、絶対泉って苗字のこと好きだよね」

               「それで朝お前等遅かったのかよ」

               「名前ちゃんかわいいもんね」





               阿部のコメントが何もない、なんかイライラっていうか、超
               怖いよ。なんでこんな怒ってんだよ、もしかして朝から三橋
               と喧嘩かあ?バッテリー解消とか?あ、それは困る!全力
               で困る!





               「あ、噂をすれば名前ちゃん」

               「え、何々苗字?」





               もうすぐで授業始まるってのに泉の悩みの種はこんなところ
               で何をやっているんでしょうか。どうやら苗字一人のようで、
               篠岡を見つけると嬉しそうな顔をして近づいてきた。





               「千代ちゃーん、辞書かしてくれない?忘れちゃってー」

               「そうなの?ちょっと待っててね」





               辞書を借りに来た苗字は、どうやら俺たちが集まってること
               に気づいたらしくなにやってたの、会議?と聞いてきた。いや
               あ、ある意味会議ですけど、議題はあなたのことですよ、って
               言わなかった。





               「はい、辞書」

               「ありがとーっ、千代ちゃん!すぐ返すね」

               「今日は使わないから大丈夫だよ」





               じゃあ思う存分使うね、と言い残して教室を出て行った。そ
               ん時にきっと同中だったと思われる女子に捕まってた、きっ
               とさっきつかまらなかったのは友達のとこか、どっかいって
               たからだろうな。ってか、あれって牧さんじゃん、さすが苗字
               の友達も美人でございますね、じゃあなくて。なんだろう、こ
               の尋常じゃあないほどの阿部のブラックな感じ、とりあえず
               ここに田島とかいないことが唯一の救いなんだろうけど。


               「苗字ー、おせーぞー」あ、平和じゃなくなった。あまりにも
               苗字が牧さんと話してるから問題児が迎えにきちゃった、阿
               部のも黒い黒い、いつにもまして黒い。兎に角、早く苗字は
               教室に戻ったほうがいいと思う、その問題児と一緒に。あ、
               俺も?俺問題児じゃねーよ。










               阿部君の嫉妬 (そーえば名前ちゃん今日おさげなんだよ)(篠岡ありがとう、悩みの原因がわかった)       

                                                             09/09/24 @ ぱこ

 




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