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今日は一日しんどかったなー。 辛かったなー、疲れたなー。
ぶっちゃけ今も疲れてるしー、なんでこんなにも一軍の皆様は元気なんでしょうかね、ホント不死身かお前ら。
(こんなこと本人たちの目の前では言えない、特に亮さんとか・・・)





「名前先輩、ドリンク下さい」
「おっ、はいよー、気づいてあげられなくてごめんねー・・・っと降谷君であってるよね?」





名前覚えるのが苦手なあたしだから、せっかく向こうがあたしのこと名前呼びでも
あたしが覚えてあげられてないから、なんか可愛そうだって時々思う。
だからその分あたしだって必死こいて覚えるんだよ!
だって今みたいに折角名前先輩って呼んでくれるのにさ・・・、あれ? あたしいつ降谷君に名前教えたっけ・・・。





「御幸先輩がよく話してるんです」
「!! なぜにわかった」
「そうやって顔に書いてあります」





悔しい・・・。 あたしってそんなに表情にしちゃうタイプかな?
うーん、そんなこと一度も言われたことなかったから、全然気にも留めなかったし、とめようとも思わなかった。
意外とクラスとかでもみんなの目にはそーいう風に映ってたりするのかな? えー、直そうかなー?





「僕は、そのままでいいと思います」
「そう? ・・・やっぱりまた顔にでてた?」





癖って直らないもんだなー、仕方ないよね。
ドントマイント! あれ、あってる? まあ略してドンマイってことで!
オッケー、オッケー、全然問題ないよ、ノープロブレムッ!
前向き、ポジティブシンキングでいきまっしょーい!





「そーいえば、降谷君って北海道出身なんだよね? やっぱ海の幸とかすごいんでしょー? 降谷君は何が好きなの?」
「・・・かに玉」
「かに玉おいしいよね! あたしも大好きなんだー、あはっ☆」





降谷君ってもっとこう堅いイメージがあったけど、結構おちゃめなんだなー。
ほら、好きな食べ物がかに玉とか得にさ、かに玉好きな人に悪い人はいない!!
その後はかに玉の上にグリンピースを乗せるとか乗せないとか、そんな感じのくだらないことで盛り上がってた。
(すべてかにたまに関連すること!)(・・・あれ、練習は?)





「あー、何か食べたくなってきたぁ」
「かに玉?」
「うん! どーしよっかなー、今日かに玉つくろっかなー」
「(かに玉っ) 名前先輩、かに玉作れるんですか?」
「へっへーん、こう見えても結構料理は得意なんでーすっ」
「(キラキラ) 僕もかに玉食べたいです」
「なんなら食べにくるー? どーせ独りでテレビと向き合って食べるくらいなら誰かいたほうが楽しいしね!」





そうさそうさ、せっかくかに玉作ったって独りで食べるんだもんね、
テレビと向き合って食べるのって悲しいんだよなー。
降谷君一人でもきてくれると心強いよね!
きっとよりいっそうかに玉もおいしく感じるんだろうなぁー、ってニヤニヤしてたらグラウンドのほうから降谷君を呼ぶ声が聞こえた。





「(チッ) 行かなきゃ」
「練習がんばってねー!」
「(名前先輩のためにも) 頑張る」





降谷君がさっきまで手にしていたドリンクを受け取ってそのまま背中を見送っていた。
だんだん小さくなっていくなーって思ってたら急に立ち止まって、またこっちにやってきた。





「どーしたの? 忘れ物ー?」
「名前先輩、」
「ふにゃ?」
「・・・る」
「え、ごめん、もう一回言って」
「暁って呼んで」
「えー、なんで? 降谷君じゃだめなの?」
「暁、がいい (御幸先輩だけなんか特別って嫌だ)」
「うーん、じゃあ暁君ね!」
「(君いらないのに) じゃあそれでいいや、じゃあね名前先輩」





降谷く・・・じゃなかった、暁君はそれだけ言って帰っていった。
うーん、何が言いたかったのかな?
別に降谷君でもかまわないのに、何でわざわざ暁って呼んでっていったのかなー?
でもさすがにちょっとハズかったから、ここは暁君で!
・・・そーいえば、なんで鳴は最初っから鳴って呼び捨てなんだ?
あっれー、記憶がー、あたしがサツキって呼ばれてたことしか思い出せないー! あと甲子園連れて行くって告られたことっ!
(鳴がメイちゃんとかかってて、いつもあたしが一緒にいたからサツキ)
ちなみにトトロは隣のクラスの子で、猫バスはその時同じクラスだった宮田君、だけど転校しちゃったからメイとサツキとトトロしかいなくなっちゃった!
おっと、そんなことよりかに玉頑張るゾー!





かに玉好きに悪い奴はいない!
(名前ー!)(あ、かず丁度いいところにきた! 何で鳴は最初っから鳴なの?)(・・・は?)

















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