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朝からはキツイよ、やっぱり。
朝からノックはきつい、死ぬ。
まったくこの学校は生徒への愛がないよね、一時間目から数学ってないでしょ、
神様って意地悪ー、ホントえげつなーいっ←





「なんか、かなりの勢いで疲れ果ててるけど・・・」
「あ、おはよー」





あたしの前の席の理沙がいすを引きながら話をかけてきた、心配してくれて有難う!
やっぱり持つべきものは友ですなぁ(一生に一度の感動だよ)なんて浮かれてたら騒がしいのがやってきた、きっと倉持だと思う。
なんでこいつヒャハハハハって笑うのかな?
いっつも不思議なんだよなーって思ってたら上から声が降ってきた。





「お疲れだなー、まあお前朝からあんだけ打ったしなー、ヒャハ」
「君の声は頭に響くんですー、静かにしてくださいー」






いーっ、って舌出してやったら倉持はつまんなそうに理沙の隣に座った。
何でよりによってこいつと席が近いんだよ、おいっ!
あたしはくじの神様にも見放されてんのかっつーのっ。





「もう話しかけてこなくていいからねー、倉持の声は響くんですー」
「お前ウザイなっ!このやろっ、さりげに二回も同じこと言いやがって」
「あーっ、せっかく人が寝てるところに殴るのはないでしょ!脳細胞が減る・・・」





倉持はいつもの独特の笑い方で腹抱えて笑ってた。
そしたらいつ来たのかわかんないけど御幸一也、通称かずがあたしの隣に座ってた。
いや、現にあたしの隣の席になっちゃったからしょうがないんだろうけど、
なんでこんな面子なのかっていうね、ホント神様って意地悪だよねってつくづく思うよ。
哀れなあたし、可愛そうなあたし!!!





「脳細胞破壊するのやめてよねーっ」
「大丈夫じゃね、名前の脳細胞もう減るほどの数もないでしょ」
「ヒャハ、御幸ナイス!!」
(こいつらうぜーっ)





理沙も一緒になって笑ってるし、あたしの味方はどこにもいないという結論で。
お昼は絶対こいつらと食べない!
こんな調子で行ったらあたしのお弁当の中身すっからかんになるの決定だもん。





「そんなことより名前、今日遅刻してただろ」
「(ぎくっ) べ、別に」
「あれ、じゃあ俺のみ間違いかー(ニヤッ)」
「(うぜーこいつ) したけどっ!しましたけどー!長澤ちゃんのビデオ見てて寝坊した人には言われたくないし!! つかいつの間に見てたのよ!」
「長澤ちゃんはしかたねーんだよ!涙の遅刻理由はくだらねーんだろー」
「三浦君のDVD見てたの!」
「同じじゃん、俺と同じようなもんじゃん!!」
「同じじゃないしー、その後鳴とメールしてたの!」
「(いつの間に!抜け駆け!)」





確かに、三浦君のDVD鑑賞オンリーだったら同類かもしんないけどっ、(頼まれても一生いやだけど)
その後に+α的な感じで鳴とのメールのやりとりがあったからとりあえずオッケー。
何か+αっていう言い方が、玩具付のお菓子みたいな感じに聞こえてくる。
似てない?本命の玩具は三浦君のDVDで、お菓子が鳴みたいな感じ?
でもぶっちゃけ、あたし玩具よりお菓子のほうが欲しいなー・・・、
やめよう、なんか三浦君のDVDよりも鳴のほうが好き! みたいな感じの方向に行っちゃってる、いや、鳴は普通に好きだけど!
つか大体三浦君のDVDと鳴なんて比べちゃいけないんだけどね!
圧倒的、比べなくとも三浦君のDVDだからねっ!!!
あ、嘘、鳴だったりする。 これだけは譲れなかったりする。





「名前、顔ニヤけてるよ」
「ふぇぁ!? 理沙か、驚かさないでよー」
「・・・あんたってつくづく幸せ者よね」
「(???) そーかなー、確かに三浦君のDVDは最高だけど」





そしたら理沙がでっかぁあいため息をついた。
あたしなんか悪いこと言った?って聞いたら、あんたはやっぱ今が一番とか言ってきた。
ため息つかれた後に言われてもなんか複雑なんですけど、
素直に喜ぶべきかわかんないんですけど、喜ぶべきなのこれ!?





「鳴とはどんなメールしたの」
「聞いてどーすんの?」
「別にー、興味があるだけだけどー」





礼ちゃんから借りたんだと思われるスコアブックに目を落としつつも、会話はこっちにあるかず。
なんでメールの内容なんて知りたがるのか、素でわかんなかっただけなのに。
理沙はまたため息ついてかずにどんまいって声かけたし、倉持にいたってはいつも以上に気持ち悪いニヤけ顔だった。
この人たち意味わかんないー!!






疲労回復肩こりに!
(せんせーい!ここに変な人たちがいまーす!)









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