夜嵐遊侠徒
飛沫を浴びて奏でん
目覚めの詩よ響かん
人は皆我を神と崇め讃え玉座へ
胸裡の中恐懼を孕ませ唯独り霞の
牙を剥いた
我が心の臓は何処と
刄を胸に衝き立て
脈を診ゆ鼓動は停まる事を知らず
侠気の果て何が見ゆるか
劫火に灼かれる恐怖のみぞ
せめて楼閣の景を観たいと望むは罪か
人は皆我を神と畏れ敬い玉座へ
脳裏に焼きつくは阿修羅 嗚呼君は悪神と
我が生まん
破滅せしは黒き翼
幾千の星に囲まれ
涙を流す事さえも赦されぬのならば
蘖が生える事無し
息の根を止めるは神
孤独の儘生きるのならば死を望むも善いか
罪が躯を蝕むのなら
毒に塗れて死にたい
爪先を喉許に 閻魔よ我を赦せ
我は神に非ず
人でも非ず哀しき事
何故我が此処に居るか神に訊くが善い
疾風の声よ轟かん
悪心の嘆き抗わん
(不死は神､阿修羅は悪神)(､妾は何か)
/夜嵐遊侠徒(アルト様)
:夜嵐遊侠徒
アルト様ﾘｸ作品。
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