無辜天帝
白無垢に着飾る我が母君よ
何ゆえ私を此処に誘うか
真珠の如き貴殿の指先よ
呪われし血を消せと願うか
この手に握るは二つの剣
混濁のこの世を消し去りたまえと望むは祖先
狂気に呑まれ己を失ったか
嗚呼我のみぞ知る
此の胸の傷に隠された深紅の薔薇
王 族 の 途 を 開 か ん
白露の落ちゆく様 我の如く為り
王冠に着飾る我が父君よ
何ゆえ私をこの閣に呼んだか
何時かの白無垢を纏えよと
王は仰せになるのだろう
双肩に乗るは孤高の帝王
平和のこの世を消し去りたまえと望むは我
血を絶やすは末裔の我のみぞ
嗚呼我のみぞ知る
託された母の願い永遠の青き薔薇
王 族 の 罪 を 掲 げ ん
朱雀の最期の啼き声 我の如くなり
射たれた我が翼 唇許に浮かぶは笑み
(王族は衰え、民と森は消えた)
/無辜天帝(桔梗+様)
:無辜天帝
桔梗+様リク作品。
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