吐剤連鎖的disease
愛してるよ
君よ我が子よ
哀しみを
僕に分けてしまって
君の分まで
背負ってみせるよ
愛しい君だから
そう言った貴様は何処よ
荊の森に迷い込んだのか
我の闇に 足を取られ
沈降せし貴様の體
疵付け疵付き
我等は生きる
此の繰返しに意味は在るのか
愛し愛され
我等は歩む
底の見えぬ闇に呑まれ
我を救うてくれる者など居ない
大好ｷﾀﾞﾖ
君ﾖ我ｶﾞ心ﾖ
苦ｼﾐｦ
僕ﾆ預ｹﾃｼﾏｯﾃ
大丈夫ﾀﾞﾖ
耐ｴﾗﾚﾙｶﾗ
愛ｼｲ君ﾉﾀﾒ
そう囁いた貴様は海へ
棘で流れた血を注いだ
朱の海に 魅せられた
浮揚せし貴様の血肉
哭いて笑って
我等は感じる
覺醒せし眸に映る暁の光
吐いて喘ぎ
我等は戸惑う
果ての見えぬ森の果ては
此の脳に刻む事が出来るだろうか
疵付け疵付き
愛し愛され
哭いて笑って
吐いて喘ぎ
掴み逃がして
逐えども逐われ
騙され悔やめど
願い望めど
死せば敗けぞと
生きねばならぬ
それが此の欲望の吐剤
全てを終える儀式だと貴方は教えてくれた
(それでも辛くて､私が私で在る為に刄で疵付ける)(､此の繰返し)(､欲望は絶えない)(､救って､此の黒繩地獄から)
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