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飛び出せ☆性春


×丸井と仁王




別に好きでも嫌いでもない、どうでもいい女を抱きました。彼女は高等部のマドンナで、体中からとてもいい匂いがしました。中等部からも人気があって、高嶺の花的な存在でした。
俺のタイプではなかったけど、処女だという噂を聞いたので試してみる価値はありそうだったのでストレートにお誘いしてみたらあっさりOK。思い描いていた彼女との差に俺は少なからず落胆しましたが、せっかくなので据え膳食わずはなんとやら、ちゃっかり頂いてしまいました。














「あの女マジ最悪。きもちわりぃーんだよブス!!」



「…今日はまた随分荒れとんね」
「あ、仁王ちょうどいいところに!俺の話聞いてよ」
「めんどくさー」
「あいつマジありえねぇ。見た目と違って喘ぎ声ひっでーの!!」
「俺の返事は無視か」
「AV女優かって耳塞ぎたくなったもんあれはひどいわーしかもぜってえ処女じゃねぇし嘘ついてんじゃねえよ糞女」
「おーい」
「めんどくせぇからそのまま放置してやった☆」
「ブン太くんたら悪い子!」
「えへへ」
「可愛くないぜよ」
「うっせ。てかあいつ処女だと思ったのになぁ超残念」
「なん、ブン太は処女が好きなんか」
「いやーなんつか、態度が可愛らしいじゃん。汚したくなるっていうか」
「変態さんじゃな」
「変態じゃねえよ!お前みたいに誰彼構わずやってる奴に言われたくねぇ」
「酷い言われようじゃな」
「今更だろ」
「まぁ」
「あーマジショックー処女でもねぇしきもいしあのブス女」
「ははは」










「まぁ、その女の処女奪ったの俺やけど」







「…へ?」
「だーかーらー俺がそいつの初めての相手」
「マジで?」
「マジで」
「…」
「ブン太?」
「…」
「ブンちゃーん?」
「ブンブン?」




今仁王の口からとんでもないことを聞いた気がする。処女を奪った?お前が?いつもはアバズレ染みた女とばかりやってるお前が?そんな馬鹿な。でも俺の耳は確かにそう聞いていて。ッてことはあの女は嘘をついていたわけで、そして俺は仁王がつっこんだ女につっこんでしまったわけで、それって所謂 穴 兄 弟 ってやつだよね。俺と仁王が穴兄弟?何それ超うけるんですけどー。えーそれ本気?そんな馬鹿な、





「おまっ…マジありえねぇ!!ふざけんなよ!今までの会話は何!?人の事おちょくりやがって!」
「そんな怒らんでもええじゃろ」
「マジやだ!!お前と穴兄弟なんて死んでもいやだ!!」
「それ素敵!」
「素敵じゃねぇよこの発情犬マジで絞め殺してやろうか」
「まぁまぁこれで俺とブンちゃんとの友情がより深まったと思えばよか」
「お前なんかもう友達じゃねぇ絶交するこのエロ」
「それは受け入れられませんー」
「絶対命令だから拒否権はありませんーさっさと俺の前から消えてくださいエロ」
「人権を尊重しまーす、よって絶対命令には従いません」
「目障りでーすエロ」
「エロって口癖みたいになっとるぜよエロ」
「何も聞こえなーい見えない話さなぁーいエロ」





耳を両手で塞いで全力で走った。後ろから仁王が追いかけてきてる気がするけど無視して走った。廊下で真田に走るな!って注意されたけど今の俺は耳が聞こえないから関係ない。ねぇ、青春なんてこんなものだろ?









ずっと俺のターン!




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