体を取り戻したオレ達は、そのままセントラルに住むことにした。
アルは医者になりたいと言い飛び級して大学に進み、オレはまだ軍の狗を続けて錬金術の研究をしている。
軍の狗でいることは、周りから凄い反対された。だけど軍の狗でい続けるのは、何かと都合がいい。生活費やアルの学費の心配はいらないし、研究するのに様々な文献の閲覧が可能。そしてなにより大佐、いや今は准将か…マスタング准将と繋がってられる。

ずっと准将のことが好きだった。





『偽りの仮面』





十六歳の誕生日。突然軍に呼び出され、准将から今までで最悪な誕生日プレゼントを受け取った。
オレは手渡された紙に目を通し、怒りで紙をグシャリと握り締める。

「なんだよこれ!」

小難しい言葉で書かれた命令文。簡単に要約すれば、准将と結婚して子供を産んで育てろ。そういった内容。良い遺伝子を合わせたら、良い人材ができるに違いない。全くもって安易な考えだ。
しかも大総統直々の命令。逆らえば軍法会議にかけられるのは間違いないだろう。

「私に怒ったって仕方ないだろ。軍の命令には絶対服従だ。それがわかってて君はまだそれを所持し続けているのだろ?」

だからあの時反対したんだというニュアンスを含んだ物言い。
軍の命令に従わなきゃいけないことはわかってたし、それなりの覚悟はしてたけど、でもまさか、こんな命令が下るなんて夢にも思ってなかった。

「でもなんでオレと准将が…」

「今までの実績の評価の良い者達から年齢や相性などを合わせた結果だろうな。評価だけで選ばれた爺さんと結婚させられたら君だって嫌だろ?」

だから相手が私だっただけ良かったと思えと言ってくる。
准将はもう納得したんだろうか。まぁ納得できなくても命令に背くことなんてできやしねえけど…
オレはまだいい。こんな形は嫌でも、准将のことが好きだという気持ちがある。でも准将は違う。特定の相手がいるのかは知らないが、女の人と歩いてるのを何度か見たことがある。オレと違って豊満な胸と色香を纏った人達だ。准将のタイプはああいう人達であって、オレのようなガキっぽい体が好きであるはずがない。

「准将はいいのかよ。彼女とかいんじゃねえの?」

「特定の人はいないよ。何人かと関係はあるがお互いに本気ではないしね」

「あっそ…」

命令を承諾してからの軍の動きは、それはもう早かった。
逃げられないぞと言わんばかりに、次の日には婚姻届を書かされ、準備の為だとか言わられ軍に泊まるはめに。
そしてあれよあれよという間に、結婚式当日を迎えた。
なんとその間一週間だ。
アルやウィンリィ、ばっちゃん、師匠達に結婚すると報告した時には、そりゃあもう驚かれた。流石に軍の命令でとは言えず(ただでさえみんな軍が嫌いなのに、そんなこと言ったら軍に奇襲攻撃しそうだ)、実は前から密かに付き合ってたということにしておいき、アルには凄い疑われたが、なんとか言いくるめた。
さすが軍が準備しただけあって、派手な結婚式。
見たこともないような人達がわらわらと挨拶に来ては去っていく。あたかも幸せですという笑顔の仮面を被り挨拶(この結婚が命令だと知ってるのは、軍の上層部だけだ)。准将も同じく。一日中その顔でいるのはしんどいことこの上ない。顔が筋肉痛になりそうだ。
何より一番嫌だったのが誓いのキス。もちろんフリで済まされるはずもなく、何百人といる中でさせられ、写真も撮られた。
まさかファーストキスをこんな状況で体験するはめになるなんて、一週間前までは思ってもいなかった。最悪だ。

「綺麗だよ。エドワード」

「…どーも」

式の間中准将は何度も綺麗だ綺麗だと言ってくれていた。そんな言葉嘘だとわかっているが、嬉しかった。名前で呼んでくれることも。
今まで女扱いされたことなんてなかったし、オレも女っぽいような態度だってとらない。アルやウィンリィにはもう少しおしとやかにしたらとか言われたが、性に合わないし、准将はそのままの方が君らしいと言ってくれた。まぁ異性として意識してないからかもしれないが。

式が終わった後は、そのまま二人揃って新居へと送られた。
家は新築。大総統からの祝だそうだが、一週間で建てたというから驚きだ。手抜き工事じゃないのかとも疑ったが、聞いた話によると、国家錬金術師も工事に関わったらしい。それならこんなに早くできるのも納得できる。
家の中は家具も一式揃っていて、本当に身一つで越してきて大丈夫な状態だった。細かい私物は後で運んでくれるとのことだ。さすが大総統の勅令で動いているだけある。至れり尽くせりだ。

「あー疲れた」

二人きりになればさっきまでの幸せ夫婦の仮面は、瞬時に消える。呼び名もお互い階級。今までだってそうだったのに、少しの間だけでも名前で呼ばれたせいか、寂しく感じたのをため息と一緒に振り払った。
無駄に広いように感じる寝室のベッドに大の字になって寝転べば、ふかふかの布団に体が沈む。このふかふか具合、まるでホテルのスイートにでもいるような気分になるほど心地いい。

「…一番気合いが入ってるだけあって色々と取り揃えてあるな」

何を見つけたのか知らないが、顔をしかめながら寝室の引き出しを物色していた准将がぼやく。
オレ達本当に結婚したんだ…今更ながらにそんなことを実感する。
今まで月に数度、それも資料の閲覧許可などをもらう時にくらいしか会わなかったのに、今日からは同じ家に住むことになるなんて、なんだか変な感じだ。

「鋼のは好きな人はいるのかね?」

何を言ってるんだコイツは。と本気で思った。この状況でそんなことを聞いたところで、どうするつもりなんだろうか。いたら結婚早々に離婚しようとか言うつもりか?まぁ無理な話だけど。

「そんなこと聞いてどうすんだよ?」

「ただの確認だ」

「そっ…まぁいるにはいるけどね」

本人がすぐ目の前に。とは言えない。きっとオレの気持ちが准将に知れたら、この生活が終わるどころか、お互いの関係さえ変わっちまう。
例え偽りでもいい。夫婦として側にいれるなら。
オレはなんてズルい奴なんだろう。

「そうか。やはりな…」

勝手に一人で納得しながらベッドサイドにある椅子に腰を降ろし、提案があると真剣な表情をする。その顔を見てオレも体を起こし、ベッドの上に座る。

「私の憶測だが…鋼のは男性とお付き合いしてキスやセックスを経験したことがないだろ?」

「なっ!?」

顔がカッと熱くなった。鏡を見なくても自分の顔が真っ赤になったのだとわかる。
オレの様子を見てやはりそうかと、准将は苦笑を漏らした。

「それでこっからが本題だ。私達は夫婦になった訳だが、想い合ってそうなった訳じゃない。だから君がこれから誰かと付き合うことになったとしても、咎めるつもりはないし、私もこれまで通り過ごす。もちろんこれまでと違って堂々とはできないがね」

「でも軍の命令は…」

「子供を産んで育てろ。だろ?わかっている。近い内に君とは肌を重ねなければならないだろうね。何年も待ってくれるとも思えないしな。だが君も初めてが好きでもない奴となんて嫌だろ?」

自分とそういう関係になる前に、好きな相手と経験してこい。相手がいいと言うならそのまま付き合え。だけど表向きは幸せ夫婦でいよう。
オレの好きな人が准将じゃなかったら、ありがたい提案だと思ったはずだ。
優しい人。でもその優しさは、今の俺には苦しいだけ。

「どうだね?」

「いいよ。お互い悪い話じゃないし」

オレは今日何度目かわからない笑顔の仮面を顔に貼り付けた。





次の日から准将との生活が始まった。
准将とのと言っても、顔を合わせる時間なんて殆どない。
オレは書庫や研究室に籠もっていることが多いし、准将も夜遅くに帰ってくる。
ベッドは一つしかないから、寝る時間が被れば同じベッドで寝るが、どちらかが先に寝て起きているから、あーいたんだって思うくらいだ。
ご飯も偶々時間が合えば一緒に食べるかってほど。
新婚夫婦って言うより、ただの同居人って言った方がしっくりくる。そんな関係だ。
前と殆ど変わらない生活。少し変わったところと言えば、准将と顔を合わす回数と、胸を締め付けるような痛みが増えたこと。
洗濯する時准将のシャツから香る女物の香水の匂い。
それを嗅ぐ度に、これは自分への罰なのだと言われているようだった。

准将の隣に立つのは相応しくない。

嘘を付いてまで側にいようなんて身の程知らず。

命令で仕方なく准将は側にいるんだ。

わかってる。わかってるよそんなこと。
嫌な匂いのするシャツを洗濯機の中に押し込み、スイッチを入れた。うるさい音を立てながら動く洗濯機に背を預け、床に座り込む。
どうしてかな。近くにいるはずなのに、前よりずっと准将が遠く感じる。

「しんどいな……」

こんなことなら命令を出された時に、准将のこと好きだって言っちまえば良かったか。そうすれば今よりはマシな状況になってたかもしれない…
馬鹿かオレは。今頃そんなこと考えてもなんの意味はない。それにこんなにクヨクヨしてるのも、オレらしくないしな。

「よしっ!」

気合いを入れて立ち上がると、目の前が一瞬真っ暗になり、視界がぐらりと揺れ、そのまま重力に従うように床へと叩きつけられた。
頭がズキズキと痛む。どこかにぶつけて血でも出てるかもしれない。ヤバいなと、どこか他人ごとのように感じながら、そのまま意識を手放した。





「んっ…」

目を開けた時に見えたのは准将の心配そうな顔。何をそんなに心配してるんだろうと、ぼんやりと准将の顔を眺める。
そもそもオレ何してたんだっけ?ベッドに入って寝た記憶はない。

「大丈夫かい?洗濯機の前で倒れていたのを見た時は驚いたよ。今日は偶々定時で帰れて良かった」

そうだ、洗濯をして立ち上がろうとしたら目眩がしてそのまま倒れたんだ。
体を起こし頭を触ると包帯が巻かれている。寝ている間に手当てをしてくれたんだろう。

「ごめん。もう大丈夫」

「医者の話だと軽い貧血と寝不足だそうだ。頭の傷はたいしたことないが、病院でちゃんと診てもらいなさい。君はいつも遅くまで本を読んでいるから…もう少し体を大事にした方がいい」

「准将だっていつも帰ってくんの遅いくせに。人のこと言えねえだろ」

せっかく気を使ってくれてるのに憎まれ口。とことん自分でも可愛くない奴だと思う。
それなのに准将は、確かにその通りだと、気にする様子もなく笑う。

「なぁ、准将…」

「ん?何だい?」

ご飯なら私が簡単な物を作っておいたと、的外れなことを言ってくる。あっでも、それは食ってみたい。准将の手料理なんて初めてだ。今までオレが家にいることが多いのもあって、家事はオレがやっていた。どれ程の腕前か一度見てみたかったんだ。

「後で食べる。そうじゃなくて…エッチしようぜ」

鳩が豆鉄砲を食ったようとは、まさに今の准将だ。こんなに驚いている准将は初めて見た。貴重だな。

「急に何を…頭を打っておかしくなったか?」

「なってねえよ。元からそういう予定だろ?そろそろ上層部が何か言い出してきそうだし」

この生活も一ヶ月弱が経過しようとしている。子供ができる様子がないと思われたら、今度はどんな命令をされるかわかったもんじゃない。
だけど准将は納得いかないという顔をし、腕組みをしている。
そんなにオレ相手にするのが不満かよ…

「君は思い人とはどうなったんだね?」

「別にどうもなってねえよ。そもそもオレなんか釣り合わないし、異性として意識されたことなんてないだろうしな」

告る前からフられてるってやつ?と、明るく言ってみせた。じゃないと自分で言ってて、泣きそうになる。オレいつからこんなに涙腺弱くなったんだろ。

「そんなことはない。君は綺麗だ。きっと相手も…」

「お世辞はいらない。それにさ…子供を産んで育てるのは一人でもできる」

「……何が言いたい」

准将の優しかった声が急に低くなり、ビクリと肩を揺らす。
なんでそんなに不機嫌になるんだよ…

「だからさ、子供ができたら別れよう。一緒にいる理由もないし、軍も子供さえできれば文句言わないだろうしさ」

准将だってこんな生活してるより、綺麗なお姉さんと遊びたいだろう。オレが家にいたんじゃ連れ込むこともできやしない。
子供には可哀想だと思うけど、オレもこのままここで生活してくのはキツい。
…結局オレは逃げ出したいだけなのかもしれないな。

「そんなに私と暮らすのは嫌かね?」

ガタンッと音がしたと思ったら、体が布団へ沈み、視界には准将と天井が映る。
強く掴まれた手首が痛い。何をそんなに怒ってるのか、訳がわからない。

「あぁ、嫌だ」

「…わかった。君がそれを望むならそうしよう」

優しかった准将はもういない。
噛みつくような荒々しいキス。顔を反らして逃げようとしても、それを許してくれず、息がまともにできずに苦しい。頭がボーっとする。
准将の手が服の中に入り、腹を撫で胸を揉み、足の間に体を入れ閉じられないようにされた。
逃げるつもりはなかったけど…今の准将は怖い。
自分でも触らないような場所を、ぐしゃぐしゃになるまで弄られ、初めて見るグロテスクなものを、中に突っ込まれる。
苦しくて痛いのに、止めてくれなくて、涙が流れた。
口から漏れる声はまるで別人のように高く、おかしくなったんじゃないかって程に体が熱い。
最後には、更に熱いものを出されて、そのまま意識を飛ばした。





朝目が覚めると、准将の腕の中にいた。
優しく抱き締められていて、勘違いしそうになる。
昨日みたいに冷たいままでいてくれれば、この気持ちを消せるかもしれないのに…
綺麗に閉じられて瞼がふるりと震え、漆黒の瞳にオレが映る。

「おはよう。昨日はすまなかったね」

オレはなんて言っていいかわからず、距離を取ろうと体を起こすが、体中がだるくてうまく動けない。
間を取っても簡単に近寄られ、手を掴まれる。

「少し痕がついてしまったね…」

優しくまるで壊れ物でも触るかのように、そっと准将が俺の手首を撫でる。
強く握られたところが少し痣になっているだけだ。たいしたことはない。

優しくするな。

手を振り払えば、准将は少し寂しいような顔をする。
なんでそんな顔するんだよ。

「鋼の、少し話し合いをしようか。今後のこともあるしね」

着替えたらリビングに来てくれと言い残し、自分はさっさっと着替えて出て行ってしまった。
なんだよ話し合いって…今更話し合うことなんてねえだろ。あっ、もしかして准将が子供育てたいとか?子供好きだなんて聞いたことないけど。
のろのろと着替えを済ませリビングに行くと、何かを考え込んでいるのか、准将はソファに座り、足に肘を付き手を組み、眉間に皺を寄せていた。

「なぁ…」

「あ、あぁ、すまない。考え事をしていた」

声を掛けて漸くオレが来たことに気付いたらしい。軍人がそんなんで大丈夫なのかよ。
小さくため息を吐き、向かいのソファに腰を下ろす。

「もう一度確認するが、昨日言ったことは本気かね?」

「本気だよ」

冗談であんなこと言う訳がない。
大マジだと准将を見つめる。

「別れたらどうするんだね?好きな相手の所にでも行くのか?」

「まさか。アルが働くようになったら、国家錬金術師も辞めて、子供と一緒に田舎にでも引っ越すよ。あっ、准将が親権寄越せって言うなら話し合わなきゃだけど…」

「それなら私と別れなくてもいいじゃないか。田舎には行けないが…」

「ここであんたの家政婦みたいなことやってろってか?」

「違うっ!」

バンッと机を叩かれ、ビクッと体が跳ねる。こんなに取り乱した准将なんて初めて見た。
きょとんとして呆気に取られてるオレを見て、直ぐにすまないと謝ってくる。

「本当のことを言うと…この結婚は私が仕組んだようなものなんだ」

「はぁ?だってこれ大総統の勅令だろ?」

渡された書類には、間違いなく大総統のサインと判があった。とても偽造とは思えない。
第一、結婚式からこの新居まで軍が用意したんだ。大総統の命だってことは、疑いようもない。

「最初大総統にこの話しを聞かされた時は、冗談みたいなものだったんだ。『焔と鋼の錬金術師の間に子供ができたらさぞ優秀な子が産まれるだろうね。二人共決まった相手がいないなら、いっそ結婚してみてはどうだね?』とね。断ろうと思えば断れる状態だったのを、あえて受けた。もちろん点数稼ぎなんかではない。君をつなぎ止めてしまいたかったんだ…ずっと好きだったんだ」

ちょっと待ってくれ。
考えることが多すぎて、頭の中が整理できない。
この結婚は無理やり押し付けられたものじゃなくて、准将が望んだもの。まぁオレにとっては命令で、強制的なものだったことには変わりないが…
てか准将がオレを好き?嘘とか冗談でなくて?嘘や冗談だとしたら、質が悪いにも程がある。

「私の勝手で君の自由を奪ってしまった…本当にすまない」

俯きすまない、すまないと何度も謝ってくる。
なんだかその姿が可愛くて、気付かれないように、こっそり口元を緩めた。

「オレやっぱ好きな奴に告白する」

ソファから立ち上がり宣言。
まさか自分がその相手だとは、准将は思ってもいないだろう。どんな反応をするのか、内心楽しみで仕方ない。

「あぁ、そうするといい。君は綺麗だよ。自信を持ちなさい」

うまくいくことを応援してるなんて口では言ってるけど、顔は捨てられた子犬のようだ。
オレの好きだった准将って、こんなへたれだったかな。そんなところもいいかもって思ってるオレもいるが。これが恋は盲目ってやつなんだろうか。

「なぁ、准将」

ゆっくり進んで准将の前で足を止める。

「なんだい?」

この結婚のことなら心配するな。命令を撤回してくれと頼んでくるから。と、准将はいらぬ心配をしていた。

「オレさ、准将のこと好きだよ。そういう対象に見られてないって思ってたから黙ってたけど…だからさ、仮面夫婦じゃなくて、本当の夫婦になりたい」

ポカンと口を開けたまま制止。こんな間抜けっ面見たことある女は、オレくらいだろうな。なんだか優越感。

「返事は、ロイ?」

「もちろんだ!愛しているよ、エドワード」

ギュッと抱き締められ、幸せを噛みしめるように言われた告白。広い背中に手を回し、オレもと答えた。
少し順番はおかしかったが、これも結果良ければってやつだろ。
自然の流れのように、触れるようなキスをし、幸せ過ぎて二人で笑った。
本当の意味で、今日から結婚生活の始まりだ。

よろしく頼むぜ、旦那様?




Fin




あきゅろす。
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