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甘えん坊 [Ninomiya.]

「愛里、ちょっとちょっと。」


彼が自分の膝上をポンポンと叩く。


でも私はテレビに夢中だし、
動きたくなかったから


「なにー」


返事だけを返した。
すると彼は再び、先ほどより大声で

「愛里、ちょっと。」


と言った。


振り向くと、ゲーム機を床に置いて
自分の膝上をポンポンと叩いていた。


「なに?
 してほしいこと言わなきゃ分からないよ」


本当は恥ずかしくて言えないの、彼は。

だけど、動きたくないから敢えて聞いてみる。


「構って下さい」


散々ゲームしていた彼は頬を赤らめ、
ゲーム機で顔を隠してそう言った。


「いつもの仕返し、だからね。」



私はニコニコ笑って膝に座る。

和也は抱きしめるように両腕を前にやり、
肩に顔を乗せるようにしてゲームを再開した。


「あー!大野くんだよー!」


ドキドキを誤魔化すため、
目に入って来た大野くんの名前を呼ぶ。


「...ふふ、好きなんですか??」


「すきだよ」


と答えると、和也はゲーム機をゴトンと床に置き、

私を強く抱きしめた。


「....好きなのは、私、ですよね?」


「...い、え....大野くん、です...」


誤魔化しが効かない。
大野くんは好き。

贅沢言うなら嵐みんな好き。


でも、私の1番は二宮和也。


「私は愛里が好きですけどね。」




これ以上、甘えん坊になられては、

私の心臓が持ちませんよ。和也。







(好きなのは私ですよね)
(いえ、和也は愛してます)
(....ばーか。///
私は愛愛してます)
(なにそれw)

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