死を視つめる娘 ニコチア きっと両腕の骨を折ったと思われるシリウス・ブラックに抱きとめられ、 無事私は頭が砕ける事なく 少し重めの脳震盪だったのが、 私自身が落ちて"死ぬ"と思った所為で死に触れてしまった。 1週間半後にまた復帰が出来たので留年の恐れはない、とお父様が言っていた。 そして私の眼についても教えてくれた、 お母様は【 魔眼五姉妹 】 [神により魔法で作られし五姉妹の眼は 長女が持つ眼は全てを静止する 次女が持つ眼は全てを捩じ曲げる 三女が持つ眼は全てを魅了する 四女が持つ眼は全ての死を視る 五女が持つ眼は全ての未来を視る 五姉妹は揃って美しい紫水晶の瞳を持つ。〕の子孫にしてその魔眼を受け継いでいて、 私の眼にも継がれていると。 お母様は全ての未来を視る魔眼、ただ自分の未来は視ることは出来ずに、 結果マグルにあっけなく殺されてしまった。 私は未来予知の魔眼ではなく、意識して視た対象の 「すべての死を視る魔眼」 【死にやすい場所を線状として視ることができる】 視える死の線を鋭利なもので傷つけるとその対象は直ぐに死んでしまう。 人や動物でそんなことをしていないけれど 例えば花なら爪でなぞるだけですぐに散ってしまい、修復魔法も効かなかった。 (適当に散らした花には修復魔法が効いた) この魔眼は、眼と脳は繋がっているわけだから、 使うと非常に頭痛を起こす。 そしてこの魔眼を嫌いだと眼を潰したって脳がある限り視え続ける。 要は意識して見なければいい、 そうすれば今まで通りに生きれるだろう。 ホグワーツに帰ると蛇のようにスリザリン寮にそろそろと辿り着いた。 [*前へ][次へ#] |