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死を視つめる娘
ホウセンカ
全ての死を視る、魔眼。

凡人が視る限り"生きている"モノの死の線を視ると激しい頭痛に襲われる、
初め物言えぬ植物たちの死の線も視ると頭痛に襲われた、
しかし今は慣れで頭痛無しで視えている、
人の死の線も簡単に視えてしまうのだろう。


突然校長先生の計らいで植えられた大きな暴れ柳の死の線も丸見えだ。
それと...死を克服しようとしているお父様にちゃんと死の線はあった。

スリザリン寮の同級生がシスルが休学中にやった授業内容を簡単にまとめたものを
見終わり、ベットに腰をかける。

同室の子達はもうぐっすり寝ている。

ベットに潜りきも私も寝よう...。


『(そうだ...シリウス・ブラックにお礼を言わないと)』

私はシリウス・ブラックのことが苦手だった。
嫌いではなく苦手、ブラック家の男系の長男にして異端児、
それはマグルが大好きだということ。

これから話す件は私が悪いのだけれど、
たしか...12ぐらいだっただろうか?
お父様が主催するパーティーが始まる前にブラック家に短時間預けられた際、
ずうっと座っているのが嫌そうな私を見かねたブラック夫人が
「レギュラスと遊んでくださいな」と声をかけてくれた。

レギュラスはシリウスの弟でとても"いい子"だ、
小さなレギュラスはカクレンボをしましょうと私はそれにのって、鬼役としてレギュラスを探した。



"シリウスの部屋"そう刻まれたドアが開いていた、
ブラック夫人によればシリウスは友達と遊んでいてパーティーが始まるまでには帰るのこと。

ここにレギュラスは隠れている、とドアを開き、私は勝手に足を踏み入れた。

本棚の後ろの小さなレギュラスなら入れそうな空間を覗き込むと。

私の母を奪ったとされるマグルが作った武器、
その武器が多く載せられた図鑑が落ちていた。

シリウスがこんな恐ろしい本を読んでいる...?

レギュラスはシリウスのクローゼットに隠れていて息苦しくなってしまったのか、
そのまま私と鉢合わせになった。


間も無くパーティーが始まると、シリウスに出会った。
私はうまく笑えずにおもいっきり思ったことを言ってしまい...
シリウスとは話を一切していない。

しかし今回階段から落ち、両腕を犠牲にして助けてくれたのはシリウス。
お礼はちゃんと言わないといけない。

シスルはいつ言うべきかと迷いながらも寝始めた。

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あきゅろす。
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