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死を視つめる娘
スミレ
わたしの お父様【養父】の顔は溶けている。

わかりやすく言うと蛇のようなお顔をしている、"お仕事"の時のお父様はとてもこわい。

けどわたしの体調がいい時にお父様のところへ歩いて行くと、
鋭い赤の瞳は柔いようになっているのがわかる。

わたしは生まれながらに体がとても弱く、
自力で歩けないほどに弱っていた時もあった。

「シスル がそんな体になってしまったのは君を身籠った___がマグルに襲われたからなんだ。」

子守唄のように聞かされた母の無念。
マグルが嫌いで何より、
野蛮で下賤なマグルより劣るこの体が嫌いだった。

お父様の仕事仲間に「おいたわしや」なんて

可哀想だと哀れまれたくないから歩く練習をお父様を困らせながらやったりとした、
おかげで思いっきり走れないのだけれど充分歩行には問題がない。

『お父様!お誕生日。おめでとうございます。』

「ああ、ありがとう。シスルもおめでとう。」

黒い目がぎょろりとしたフクロウが朝届けてくれた1つの手紙をお父様は持っている。

「...さて、どうしようか。」

お父様の細い指に頭を撫でられながら1つの手紙を見る。

【親愛なるシスル殿  このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を許可されましたこと、
心よりお喜び申し上げます。
教科書ならびに必要な教材のリストを同封いたします。  
新学期は九月一日に始まります。
七月三十一日必着でふくろう便にての
お返事をお待ちしております。 】


「シスルは行きたいかい?」

『はい、私はもっとお父様の子らしく強く成長したいので。行かせて欲しいとおもっています。』

「そうか、だが危険なことは絶対にしないでほしい。
シスルはスリザリンに入るだろうからブラック家の姉妹達に頼るんだ。」

冷んやりとした細いお父様に抱きしめてもらう、
雪のように冷たいお父様にホグワーツのことを教えてもらいながら夢に落ちた。

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あきゅろす。
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