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long部屋
I find a difference2:松小





「おや、卿は昨日の・・・」
「いやいやいや、ないないないない」

なんか目の前に現れた気がするけど、駄目だ。突っ込んだら駄目だ。

「人違いか?」
「いや、そうだよ、昨日会ったけど、会ったけどさああああああ」

昨日までコイツは警察だったはずだ。
あぁ、間違いない。昨日行ったのはあれだよな。うん、交番だ。俺の大嫌いな交番だ。

「何故そんなに荒れているのかね?」
「当たり前だろおお!?」

何で・・・
何で・・・







「一晩で警察から暴力団に転職したんだ・・・」









冷静に言ってみた。

いや、おかしい。そうだろ、うん。俺は間違っていない。コイツがおかしいんだ。

「卿の言っている意味が分からないのだが?」

「何でグラサンかけてスーツ着て電車乗ってメンチきってんだよ、もう一般人には見えねえよ。分かるか?お前の周りおれしかいないからね、ほら、見てみ。あの坊っちゃんお前見て怖がってんぜ、可哀そうに。「いや、卿の方を見てい「違う、断じて違う。お前を見て怖がってるんだ。俺達が並んでたら、完璧に組の
もんじゃないか、警察来る前にさっさと「私が警察なのだが?」な、ほら、俺の大嫌いな警察のお出ましええええええええええええええええええ警察!?暴力団に転職したんじゃねぇの!!??」

「何故私が転職したように見えるのかね?」

「いや、その格好、まさに組の方じゃねぇか、誰も警察なんて思わねえよ」

「いや、警察じゃなく普通のサラリーマンのつもりだったのだが。」

唖然とした。
こんなにも変装が下手な警察もいたのか。
人の事言えたもんじゃないがスーツを着ているのに人が避けていくのはどうかと思う。
というより何故グラサンを着用してんだ、必要ねぇだろ。

「でも、何で変装してんだ?」
「これも仕事でね」

交番勤務の奴に何で変装までしなきゃならない仕事が回ってくるんだよ。
まぁ、でもコイツの事だから色々と引っ掻き回してんだろうな。









そんな事を思っていると、県庁の駅に近付き、人がこれまでの比ではないくらいに乗り込んできた。

「あー、せまっ」

何度も経験しているが、狭いものは狭い。

「なぁ、まつな・・・・・・」

名前を呼ぼうとして止めた。

松永が見たことのない程に真剣な顔をしていたからだ。


どこか一点をジッっと見つめている。

つられて俺もその方向に目を向けた。


窓際に女性がたっている。
キョロキョロと辺りを不安そうに見つめ、挙動不審だ。




明らかに痴漢被害にあっていた。





小十郎は悟る。

松永はこの痴漢を捕まえるのが仕事なのだと。

注意深く見ていないと分からない。
犯人は後ろのニット帽をかぶった男だろう。


___________


一駅目につく。
人々が少し移動する。

それを見計らって松永は動いた。



「な、んだっっ、テメェ!!」

「痴漢をしていただろう?警察まで来て貰おうか」

男の腕をひねり上げる。観念したのか抵抗しない犯行と被害にあった女性とで電車から出る。

チッと舌打ちする男。

だが口元がニヤリと笑った。
小さくだが、それに気づかない松永ではない。


「女、すまないが鞄の中に財布はあるか?」

「え!!?っと・・・」

急な逮捕劇にボーッと見るしか出来なかった為、女は慌てて鞄を見る。


「え、何で?ないっっ!!!」


松永はその言葉に顔をしかめた。
仕事内容は痴漢と窃盗が多発している為、それを捕まえる事。
男の様子を見ると、きっと財布は仲間が盗む役なのだろう。

てっきり一人の犯行だと思っていた為、周りをあまり見ていなかった。


「一人逃がしたか・・・」


苦々しげにそう、呟いた時・・・・・・






ドサッ





何か重いものが倒れる音。

見れば、男が床に転がっている。



「コイツも仲間だ、財布盗んでた」




そう言って現れたのは小十郎だった。

「よく捕まえたな」

「秘書兼ボディガードをなめんなよ」





かくして、無事痴漢を逮捕することが出来たのであった。




___________



「卿に感謝するよ」

「いや、別にいいんだ・・・だから・・・・・・






痴漢は止めてくれ」






「悪いね、興味がわくとどうしても手を出してしまうんだ」
「意味分かんねえよ、何で俺の尻に興味がわくんだよ」

警察に引き取られていく犯人二人を見ながら、ピキピキと青筋を立てる小十郎と満足げな松永。

「テメェも引き取ってもらえよ」
「私の仕事場だが?」

いけしゃあしゃあと言い放つ。


「しかし、中々にいい形をしているね」
「うぜぇ、気持ち悪いんだよ」

この会話に懐かしさを覚える自分が嫌になった小十郎だった。













「真にすいません、政宗様」
「oh、お前が遅れるなんて、ずいぶん珍しいじゃねぇか、何かあったのか?」

政宗様に嘘をつくことなどできない。



「えぇ、朝から変装した警察と痴漢の仲間を捕まえて、その警察が痴漢してきたので、少々、成敗していました次第です。」






(とうとうボケが始まったか、小十郎)






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めっちゃシリアスで始まったはずなのに、どうした^^^^^^^^^

最後がカオスになったorz orz オチ、かなりシリアスで考えてたのに・w・<どうする私
しかし、ギャグだと小十郎壊れるなぁwww←←
とりあえず、小十郎の尻は美尻です!!!抱きついてしゃぶりつきt(ry


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あきゅろす。
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