10 「そうなんですか、西本君にそんな趣味が…」 「よし他に質問あるか」 おぉいいぃいいいぃっ!!! んな趣味ねえっつの!! 妄想の趣味はあるが体感する趣味はねえっつの!! 「ま、どMな西本にはちょうどいいんじゃね?」 嘲笑いするじんぽん。 ギリギリ歯ぎしりする俺。 じんぽんは苦しむ俺を無視しながら授業を続けた。 「はあー…」 1限目が終わり息を漏らす俺。 「2限目は…なし…か」 手帳を開きながらぼやくじんぽん。 「いや俺体育があるんだけど」 「仕事はないし保健室いくかな」 「いや俺体育があるんだけど」 「文句ないよな西本」 「いや俺体育があるんだけど!!!」 俺の存在について考えてくれよっ…大人なんだから気遣え!!そろそろ涙目で凹むぞ…!! 「なんで神がてめぇごときに気遣わなきゃなんねえんだよ。しかももう涙目で凹んでんじゃねーか何言ってんだよてめぇ馬鹿じゃねぇ?」 うああああぁぁぁっ…また読まれてるしなんかむかつく!! 「じんぽんっ…」 じんぽんはずかずか歩く たどりついたのは保健室。 保健室…過去、BLの理想と現実について知ったあの場所…。 「えーと…じんぽ「上野、入るぞ」 保健室の扉を開くじんぽん。 [*前へ][次へ#] [戻る] |