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「あのピンクの液体はなんなんだよ!!とっとと吐け!!」



こんにちは、絶賛黒川理事長に抗議中の西本弘です☆


理事長用の椅子に腰掛ける理事長の胸ぐらを引っ張りながら問い詰める俺。
「西本…君っ…答える…前に…俺…窒息死しちゃ…うっ」


「うっせえ!!とっとと吐け!」

あ?何の抗議かって?

「上野?」

理事長室の扉を開き入室するじんぽん。

「神さんっ…」

俺に胸ぐらを掴まれながらじんぽんの方に視線を移す理事長。
理事長と俺の姿を見て眉間にシワを寄せるじんぽん。そしてじんぽんは俺に近付く。

「っ」

俺は逃げようとするがじんぽんは俺の腕をガシッと掴み、そのまま俺を自分の胸の中へギュッと抱き締める。

「何汚ねえもんに触ってんだよ上野!俺はお前が汚れる姿見たくない」
「神さんひどっ!!」

ハウッと傷つきながら突っ込みを入れる理事長。

「じんぽん…離せっ」
抱き締めてくるじんぽんに抵抗する俺。
「上野のスクール水着姿…可愛いけど誰にも見せたくない…しかも寒そうだし…風邪ひいちまうぞ?」

あっ…の口から…『可愛い』だと?
しかも気遣いまで。

あの鬼で鬼畜でオレ様でサイテーなじんぽんが...
あの鬼で鬼畜でオレ様でサイテーなじんぽんが..
あの鬼で鬼畜でオレ様でサイテーなじんぽんが.

…大事なことなので3回言いましたよ。あ…あのじんぽんから可愛い言われるなんて…
俺は鳥肌がブワッと鳥肌立つ。

「じんぽん?俺…西本…」
じんぽんは胸の中に抱いた俺を一旦離し、

「…?なんで神本君って呼んでくれないのか上野?」
と、寂しそうな表情で言う。

…………は?

「あっちゃー…お薬微妙に失敗作かなん?」

人差し指で自分の頬をポリポリしながらじんぽんを見る理事長。あっちゃー…ってなんだよ。あの薬何かとっとと言いやがれ…

「黒川」

じんぽんはぎろりと理事長を睨み付ける。

「ん?」
「出てけ」

スパッと退場を命じるじんぽん。

「あ、うん」

素直に退場する理事長………………………って

「じんぽん…俺も退場しちゃっていい?」

少し顔をひきつらせながらじんぽんを見る俺。じんぽんは笑顔で『ダメ』と…じんぽんが…爽やか笑顔だと?
いつも見下した笑顔をしているじんぽんの爽やかスマイルに、驚愕する俺。
いつも見下した笑顔をしているじんぽんが…
いつも見下した笑顔をしているじんぽんが…
いつも見下した笑顔をしているじんぽんが…
大事なことなので3回言いました


「なあ…上野」

「……俺…西本…」









「結婚前提に…俺と付き合ってほしい。」

俺は理事長机の上にあった陶器の塊を掴みじんぽんの頭をしばいた。




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