2 りっ…りじっ理事長…? 俺は枕を抱き締めながら固まる。 お偉いさんが俺になんの用なんだ…?俺…理事長と接点ねえぞ? 俺は布団の中で困惑する。とっとりあえず心当たりを…! じんぽんが放送で俺の名前を上げ、さらに淡々とBL小説を声にだしたぐらいしか… って 「じんぽんのせいだろあの事故はー!!」 俺が説教食らう…ってとばっちりじゃね…? 俺はさらに枕を握り締める。 「うぅ…残りのBL学園生活…引き生活か?」 「……引っきーは体に良くないよー?」 俺はガバッと横を振り返る。背後には爽やかな男………って 「のあああああぁあああっ!!!!」 男の頬を右手でバチンとシバき、俺はベッドから逃げ出す。 そして壁に体を寄せベッドの上にいる侵入者を睨み付ける。 「透ちゃん以外に殴られたこと無いのにっ…酷っ」 男は俺が殴った右頬に片手をあてながらくすんと涙ぐむ。 「あんた…何もんだっ…」 まさかじんぽんみたいな変人じゃねえよな? 男は俺の言葉にきょとん、とした表情にし、口を開く。 「…へ?君の仲間だよ?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |