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キス…チューっ…?
ぼっ…木刀…?
の二択…?
「はぁ?」
顔をゆがませる俺。
まて、待て待て待て。
ゆらぁ…と動くじんぽん。ひいいぃ!!!
「んーっとなあ…西本。俺さぁ…いいぃっつも木刀片手に授業やってるよな」
「あぁ…」
宿題忘れた生徒の頭、木刀でしばいてるよな…。
その木刀の先を矢沢ヤンキーのお尻の穴にグリグリぃって突っ込まねえかなぁ…と願望を抱き陰ながらハアハアしてるから覚えてるよ。
じんぽんは俺の携帯を隣りのベッドに投げ、保健室の机の横に立て掛けてあるじんぽんの愛用木刀を掴む。
「………じんぽん?」
じんぽんに声をかけ唾を飲む俺。
じんぽんは視線をチラッと俺からずらす。
保健室の机の上には…缶コーヒー。
「木刀でテメーの息子をこうすんだよ」
俺の意識が缶コーヒーにいってる間じんぽんはフッと動く。
「こうなんだよ西本ぉー?」
ボコボコ?ベコベコ?いや…あのっ…缶原型とどめていないのですが?おかしくね!?
凄まじい姿に成り果てた缶コーヒーが天井を舞う。
そしてカッツーン…と床に落ちる。
汗を垂らす俺。
…一瞬なにが?
「冗談だよな?」
身の危険を感じたのかきゅんっ…とする俺の息子。
「さて、キスか木刀か選びやがれ西本」
スルーするじんぽん。
涙目になる俺。
「じんぽん…?」
「どっちもいやなら木刀の先端でテメーのケツの穴良い具合に広げてやってもいいし」
やめえええええぇっいっ!!!
「うぁー…えーと…あー」
「仕方ねえ5秒以内に選ばなかったら…全部実行する。」
きゃああああああああぁぁ!!!
「じんぽん?」
「5」
どれも好ましくない選択肢。
「あの…糞神?」
「4」
あぁ…!矢沢ヤンキーにやればいいものを!!
「…神?」
「3」
ああぁ…夢の学園生活が音をたてながら崩れてゆく。
「神様?」
「2」
ニヤリと笑みを浮かべ木刀を掲げるじんぽん。
やめて…俺っ…まだ腐男子人生まっとうしてない…!!
「うっ…うぅっ」
「1」
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