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じんぽんにつまみ出された俺はため息をつく。
「くっそ元ヤンのくせに!!」
俺は掃除用具入れからBL本を取り出し読みながらブツブツ言う。
すると。
「お前のこと思って言ってんだぜ?」
「は?」
急に体が重くなる。
俺は後ろに視線を移す。
すると背後にはじんぽんが。
じんぽんが俺の首元にしがみついている。
「なんだよじんぽん」
「BLって夢とロマンが詰まってるっつったよな」
「…あぁ」
さっきの話な。
じんぽんはふふっと薄笑いをしながら俺の耳元で囁く。
「俺が西本落としたら腐男子やめて…BL世界じゃ《受け》っていうのかな…そっちに進化するのかな?」
…………。
「………」
「っ!!!」
俺は思いっきりじんぽんの足をふみつける。
じんぽんは痛いのか俺から離れ足に手をやり跳ねる。
「腐男子舐めんなよばーか」
んなやすやすと受けになるかっつの!
俺はBL本片手に教室に戻る。
そして授業終了のチャイムが鳴る。
西本が去った後、俺は職員用のトイレに入りポケットから煙草とライターを取り出し煙草を口に咥え、火を付ける。
「ふーん」
腐男子舐めんなよ…か。
俺は煙草を吸いながら呟く。
「舐めまくってやろーじゃねぇかテメーの体をよ。」
俺がテメーの体…いや骨も食い尽くしたら…俺の勝ちっつーゲームをな。
to be continued...
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