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コネタ:勧誘されました(女主)

!注意!

マルコだけが海軍です。
パラレルになりますので苦手な方は進まないように。





「もー…。いつになったらエースさんとサッチさんに勝てるんだろ…。これじゃあいつまで経っても二人のパシリだ…」
「おいガキ」
「え?――っわ!」
「どこ見て歩いてやがる。危ねェだろうが!」
「す、すみません!ごめんなさい、ごめんなさい!」
「ったく。これだからガキは……」
「すみません…。………ハァ…」

「おい、大丈夫かい?」

「え?」
「子供が荷物転がしてんのに、この街の奴らは誰も手伝ってくれねェんだな」
「……あ、あの…」
「そっち、踏まれるよい」
「わわっ!よかった、これ踏まれたら殴られるとこだった…」
「ほら、こっちのは全部拾ったよい」
「すみません、ありがとうございます!」
「にしても凄い量の荷物だな…。一人で持てんのかい?」
「重たいですけど、持てないことはないです」
「ほー…。酒にタバコに…って、おいおいお前さん、子供のくせにこりゃあダメだろい」
「違います。俺じゃなく、兄達が…」
「本当かい?」
「はい。俺はどっちかって言うと苦手なほうで…」
「……そうかい。本人が言うならそうなんだろうねェ。ほら、こっち持つよい」
「え?でも、あの……」
「俺はマルコ。お前さんは?」
「…俺はアキです。あのマルコさん、」
「重てェだろい。持ってってやるから道案内してくれるかい?」
「…っありがとうございます!」



「今まで街の人に優しくしてもらったことがないんで、すっごく嬉しいです」
「俺は性分だからな。アキはこの街の子供じゃねェのかい?」
「はい。兄達と一緒に船で旅をしてるんです。あ、兄達と言っても血は繋がってないんですけどね」
「へー…」
「海賊に両親と仲間を殺されて、それで…。ちょっと厳しい兄達もいるんですけど、オヤジ殿も他の兄達も優しくて毎日が楽しいんです!」
「そうかい。そりゃあよかったな」
「はいっ」
「……また海賊か…」
「え?」
「海賊はそこにいるってだけで罪だい。こんな子供にまで…」
「マルコさん?あの、海賊の中にもいい海賊はいますよ?」
「何言ってんだいアキ。海賊に“いい”も“悪い”もあるかよい」
「でも…」

「おーい、アキー」
「あ、エースさんだ!マルコさん、あれがちょっと厳しい兄の一人、エースさんです」
「………火拳の…!」
「ゲッ!マジかよ…!アキ、そいつから離れろ!」
「エースさん?」
「そいつ海軍だ!海軍“本部”中将の不死鳥マルコ!」
「え!?」
「まさかアキが白ひげ一味だったとは…」
「うわああああ!」
「アキッ!」
「逃がさねェよい!」
「海軍テメェ!ガキにまで手ェ出すとは落ちぶれたもんだな!」
「うるせェよい。子供でも海賊なのは海賊だい。アキ、残念だよい。まさかお前が海賊だったとは…」
「…マルコさん、……お、俺を捕まえるんですか…?」

(耳と尾を下げ、プルプル震える犬に見えるマルコ)

「……しっかりしろい!」(自分の頬を殴る)
「か、覚悟はしていましたがまさかこうもアッサリ捕まるなんて…。エースさん、俺に構わず逃げて下さい!」
「バカ言ってんじゃねェ!今助けるからジッとしてろ!」
「おい火拳の、そこから一歩でも動いてみろい。アキの首が吹っ飛ぶよい」
「テメェ!」
「おおおお俺の首吹っ飛ばすんですか!?」
「グッ…!」(軽く良心が痛む)
「最低だぞ海軍!しかも女の子相手に!」
「女!?」
「俺、女です…。でも女相手でもマルコさんは首を吹っ飛ばすんですよね…?こ、怖いけど……痛くないようにお願いしますね…!」
「アキッ!」
「エースさん、俺、もう……オヤジ殿に「お世話になりました」って伝えて下さいね」
「誰がそんなこと伝えるか!いいからジッとしてろ!」
「マルコさん。俺の首は渡すんで、エースさんは見逃して下さい。俺の大事な家族なんですッ!」
「ふざけんな!ガキに守ってもらっても嬉しくねェよ!」

(アキを解放するマルコ)

「……あれ?」
「俺はアキの両親を殺した最低な海賊じゃねェよい」
「マルコさん?」
「今日は休みで仕事の気分じゃねェ。見逃してやるからさっさと逃げろい」
「おお、いい奴だなお前!アキ、行くぞ」
「はい…。あの、マルコさん…」
「早く行けよい」
「俺、海軍は怖いけど、マルコさんは優しいから好きです!ありがとうございます!」
「……アキ」
「はい?」
「海賊は辞めて海軍にならねェかい?」
「は?」
「大事な末っ子を勧誘すんじゃねェ!」



(結果)
海軍になってもアキに甘かったら(しかも勧誘したら)いい。

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あきゅろす。
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