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コネタ:真似してみました(女主)

アキが三人それぞれの恰好をしたみたいです。


「まずはサッチさんと同じコックコートです!似合いますか?」
「お前サイズのがよくあったな…」
「イゾウさんとビスタさんに作ってもらいました」
「器用すぎだろ。よく似合ってるぞ。ちっせェ頃の俺にそっくりじゃねェか。よし、今日から俺の子分な。サッチ様直伝の秘密の料理を教えてやるよ」
「ほんとですか!?やった、頑張ります!」
「今度はリーゼントも真似してみろよ」
「えー…それはちょっと…」
「真似するんならトコトン真似しろっての」
「俺、女ですよ?」
「……忘れてた…。そうだな、わりィわりィ。じゃ、作っか!」
「はい、宜しくお願いします先生!」
「うむ、しっかり盗むように」
「教えてくれるんじゃなかったんですか!?」
「昔から見て盗めって言うだろ」
「サッチさんのケチ!」
「何だと」
「いひゃい!」



「今度はエースさんです。上半身はサラシを巻いてみました。似合ってますか?」
「かっ…!……よく似合ってるじゃねェか。帽子までそっくりだな」
「イゾウさんもビスタさんもすっごい器用なんです」
「ソバカスは……描いたのか」
「はい、全部一緒です!今日から俺はエースさんです!」
「そっか!じゃあからかいに行こうぜ!」
「はいっ」
「あ、その前に俺の口調とか、技とかも真似ろ。やるからには徹底すること」
「了解です。えっと…肉よこせ!」
「第一声がそれか。まァいい。次は技だ」
「技、技…。ひけんっ!」
「違う違う。もっと拳に力入れて、こうして…こう!」
「こうして……こう?」
「よーしその調子だ。次は十字火な」
「それは覚えてます!こうですよね!」
「おお、可愛い可愛い」
「可愛いってなんですか!俺は真面目ですよ!」
「あ、つい(本音が…)」
「ついってなんですか!酷いです。エースさんのバカ!」
「解った解った。俺が悪かったよ。ほら、肩車してやっから機嫌直せって」
「え?うわっ!」
「どうだ、オヤジに比べたら低いけど、お前からしたら高ェだろ?」
「こ、怖いですよ…!」
「……おし、走るか」
「え!?ちょっとエースさああああ!止めて、走らないで!怖い!」
「しっかり掴まってろよー」
「ひいいい!エースさんのバカアア!」



「続いてマルコさんの恰好です。……そう言えば裸の人が多いですね」
「おー…うまいこと作ったな。ビスタか?」
「あとイゾウさんにも手伝ってもらいました。今日から俺もマルコさんです!」
「そうかい。で、何すんだい?」
「……な、何しましょうか…」
「…」
「あ、ちょっと笑わないで下さいよ!えっと、…そうだ、いっつも皆に指示出してますよね。俺も一緒に行きます!」
「じゃあ俺と同じこと言うこと。いいかい?」
「はいっ」

「おいそこ、サボってねェでちゃっちゃと荷物運べよい」
「あの、そこの人、サボってないで早く荷物運んで下さい。よい」
「それから、邪魔になるもんは持って行くんじゃねェよい。アキの教育上よくないものとか持って入ってみろい。殴るぞ」
「えーっと、邪魔になるものは持って行っちゃダメですよい。俺によくないものとか持って入ったら…。えっとえっと…ダメです!」
「だから、砲弾は丁寧に扱えって言ったろい!死にてェなら一人で死ねよい」
「だから、砲弾は丁寧に扱えって言ったじゃないですか。よい?死にたいなら……し、死んじゃイヤです…!」

「アキ、可愛いのはよく解った。だからちょっと黙っててくれるかい?」
「だって死んじゃうって…!死んだらダメですよ!」
「…グッ!で、でもな、他の奴らも悶えて仕事が進まねェんだよい…」
「じゃあ俺も手伝いますね。これ運べばいいんですか?」
「ちがっ…。まァいい、頼むよい」
「はい!」
「……真似するのは禁止だな…」

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