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！会話文のみ！ 「俺ずっと思ってたんだけどよ、名前って筋肉つかねェよな」 「そうなんだよ…。つきにくい体質みたいでよ、困ってんだ。早くエースみたいな筋肉ダルマになりたいぜ…」 「じゃあもっと鍛えねェとな！」 「あ、嫌味には気づいてない感じで」 「は？」 「だからお前の足細いのか」 「うるせェリーゼント！筋肉がつきにくいだけだっつうの！俺だってモリモリのムッキムキになれるもんならなりてェよ！」 「俺はお前の足嫌いじゃねェぞ。美脚だし」 「び、びきゃく…？」 「足だけな。じっくり見たら男だって解るけど、遠くから見たらそれなりに美脚っぽい」 「っぽいってなんだよ」 「あとその服でなければ足だけでイける！」 「野郎におかず発言されたの初めてだよ気持ちわりぃ」 「サッチは雑食だよな」 「ま、美脚だと言われて悪い気にはなんねェな！もっと見てふぎゃっ！」 「お、マルコ。仕事終わったのか？」 「なんだよ名前。その変な生き物が踏みつけられて気持ち悪い悲鳴を出した声は」 「エース君のせいで心までズタボロよ！つーかテメェ！いっつもいっつも俺を殴ったり、踏んだり、エルボー食らわせたり、とにかく俺を痛め付けてから登場するの止めろ！」 「いや、使命かな、と」 「表出やがれ！」 「文字通りここが表だよい」 「あー！テメェのそうゆうとこマジ嫌い！」 「で、何しに来たんだよ。二日間引き込もってせいせいしてたんだ。あと二日引き込もってこい」 「美脚は俺のことだい」 「なんか言い出したし！」 「なんだよマルコ、聞いてたのか？」 「少しだけな。テメェが美脚を名乗るだなんてちゃんちゃらおかしいよい」 「ああ？おっさんの足よりかマシだろ、常識的に考えて。略してＪＫ」 「名前、それは古いわ」 「まじで？名前恥ずかしい！」 「いっそのことこの世から消してやろうかい？」 「テメェがくたばれ！」 「まー…マルコも歳のわりに綺麗な足だよな」 「なんだよサッチ！お前俺の足が好きじゃなかったのかよ！」 「好きとまでは言ってねェよ」 「きー！この泥棒猫！あ、間違えた。泥棒パイナップル！この人を賭けて勝負しなさい！」 「負けで構わねェよい」 「あ、待って！少しぐらいのってくれ！」 「―――で、これか」 「おうよ！俺とマルコ、どっちが美脚か仲間達に決めてもらおうじゃねェか！」 「くだんねェことばっか考えてんな」 「じゃあテメェの負けな。明日から美脚を名乗るのは禁止だ。その称号は俺様のものだぜーっ」 「勝負となると話は別だい。サッチ、司会しろい」 「お前も相当負けず嫌いだよな…。まァ暇潰しができていいけどよ。エース、賭け始めようぜ」 「おう！」 「で、どうすんだい？」 「美脚アピールして、審査員であるエースとイゾウの旦那と仲間達からより多く票を貰ったほうが勝ち。いいか？」 「ああ。余裕で勝てるよい」 「誰もそこまで聞いてねェよ！絶対ェ負けねェし！サッチ、始めろ！」 「はいはい。あー…じゃあ審査員であるエースくんに質問してみっか。どう思いますか？」 「正直野郎の足なんて見たくねェです」 「俺もだよ。エースくんはどちらに賭けましたか？」 「マルコ。名前が勝てた試しねェしな！」 「俺も。じゃあ何票差でマルコが勝てると思いますか？」 「………大差？」 「俺もそう思う」 「お前ら始める前からそんなこと言うの止めろよ！」 「では続いてイゾウさんに聞いてみましょうか。イゾウさん、この勝負どう思いますか？」 「俺のほうが美脚だと思う」 「そうきたか。では参加しますか？」 「バカな遊びに付き合うほど暇じゃねェよ」 「相変わらず辛口ですね。ではイゾウさんはどちらに賭けましたか？」 「マルコに決まってんだろ」 「味方が一人もいねェし！」 「俺が賭けてやろうかい？」 「パイナップル…」 「１ベリー」 「バカにすんなチキショウ！」 「ではそろそろ始めましょうか。まずはアピールタイムからです。名前くん、どうぞ」 「くっそー…どうしてこうなった」 「お前が勝てもしねェ勝負を仕掛けてきたからだろい。いいからさっさと終わらせてこい」 「死ねパイナップル。えー…っと、アピールは……あー…トランクス見放題！」 「美脚関係ねェし！エースくん、今の発言どう思いますか？」 「燃やしてやったあと、海へ投げ込んでやろうと思った」 「なるほど、消火作業ですね。なんと心優しい…。イゾウさんは？」 「明日から女として生きていく自信があるなら構わない」 「股間がなくなるということですね。名前くん、どうぞ」 「そんな怖いこと言われたあとで見せれるか！」 「テメェが言ったんだろうが。自分が発言した言葉ぐらい責任取れよい」 「ばっ、おまっ…！楽しそうな顔で服を掴むな！」 「あーそこそこ。男同士でイチャイチャするな。吐きそう」 「くすん…もうお嫁にいけない…。責任取ってよね！」 「…」 「そこは無視か！ノリ悪すぎだろ！」 「次はマルコさんのアピールタイムです。どんなアピールをするか楽しみですね」 「エース」 「ん？」 「俺の足、食えるよい」 「食えねェから！てかそれって不死鳥モード限定じゃねェか！司会者ッ、あれは反則じゃね！？」 「セーフだろ。不死鳥モードもマルコなわけだし」 「………食えるのか？！」 「エース本気にするな！それは罠だ！」 「食えるよい」 「テメェパイナッポー！餌で釣るなんてズリィぞ！」 「名前、ツッコミどころ違うだろ」 「くそう…。エース、俺の足も食べていいんだぜ…？」 「やだよ、お前風じゃん」 「エース、名前同様、マルコも食えねェぞ。てか収集つかなくなってきたんだけど」 「止めとけば？どうせこのあと名前がマルコにケンカ売って、ボコボコにされて終わりなんだからよ」 「あ、おいイゾウ。どこ行くんだ」 「興味ねェから昼寝する。お前ら、この勝負マルコの勝ちだからさっさと仕事に戻りな」 「………だな。ケンカでも足でも勝てねェって…。どんだけ弱いんだろうな、名前の奴」 「今日という今日はもう許さねェ！芋洗って待ってろ！」 「それを言うなら首だよい。それと、このタイミングで使うのはおかしいよい。頭弱いのがバレバレだい」 「ッ…ぐぞォ…！」 「何だよ名前！お前飯持ってんのか？いやー、腹減ってたから丁度よかった。くれ」 「エースのバカーッ！」 「あ、おい名前！一人占めはズリィぞ、俺にもよこせ！」 「芋なんて持ってねェよ！目の前にいるパイナップルでも食べてろーい！」 「……。滑って転んで、足の小指でも折れちまえ」 「地味に痛い発言するな！―――っあ…」 「「あ」」 ［*前へ］［次へ#］  |