「え?イゾウ隊長さんとマルコ隊長さんが疲れてる?」 「はい、なんだか最近元気なくて…。それで、何か俺にできることないかなって思うんですけど…」 「そうねェ、かなり疲れてる様子だったわね」 「だから俺あんまり近寄らないようにしてるんですけど…。マルコさんとイゾウさんの為に何かしたいです!」 「じゃあ―――」 「サッチ、水くれ」 「俺も…」 「おお、マルコにイゾウ。やっと仕事終わったのか?」 「まだだよい」 「同じく」 「声に覇気がねェ!お前ら大丈夫かよ。ちゃんと休めよ」 「名前が近寄って来ねェんだよい…!」 「気を使ってるみたいなんだけど、それが余計なのに気付いてなくてね…」 「あー…名前らしいな。って、それで元気ねェのかよ!ほら、水飲んで元気出せって」 「サッチに慰められても嬉しくねェよい」 「じゃあ飲むなよ!」 「マルコさん、イゾウさん!」 「よお名前。お前仕事終わったのか?」 「はい、一応終わらせました!」 「名前!」 「名前ちゃん!」 「俺に手伝えることありませんか?何でもします」 「名前っ…。久しぶりに顔見たよい…!」 「ありがとう、名前ちゃん。でも今してるのはちょっと危ないから…。でも隣にいてくれると嬉しいな」 「テメェイゾウ!名前、俺のほうはちょっと手伝ってもらいたいからイゾウより先に来てくれるかい?」 「おいマルコ。冗談なのは頭だけにしとけよ。俺のほうが名前ちゃんを必要としている」 「冗談はテメェの女装趣味だけにしとけよい」 「あ?」 「こっわー…。こいつら仲いいときは仲いいのに、悪いときは果てしなく悪いな」 「……っよし!」 「おいどうした名前?危ないから二人に近づくなよ」 「マルコさん、イゾウさん!」 ちゅ! ちゅ! 「名前、お前親バカ二人になんちゅーことを…!」 「元気になるおまじないです!お姉ちゃんから教えてもらいました」 「さすがナースさん。でもこれきっと逆効果」 「いつも力になれないから、これぐらいは…。だから、元気がなくなったらいつでも言って下さい。いつでもします!」 「名前ちゃん、俺まだ全然元気になれないんだけど、もう一回してくれる?」 「名前、あれぐらいじゃあ足りねェよい。今日から、寝る前、起きたあと、その他諸々してくれ」 「お前らほんと最低の保護者だな」 [*前へ][次へ#] |