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もしも突然シリーズ6の2

「お頭さーん!」
「ちっ、うるせェのが来やがった…」
「キラーさんからお菓子もらったんですよ!一緒に食べましょうっ」
「テメェが貰ったんだろ。テメェで食え」
「でもキラーさんが「一緒に食べて親睦でも深めろ」って…」
「ガキ扱いか…。ってキラー、テメェそんなとこで親指立ててんじゃねェ!おいコラ!」
「ところでお頭さん」
「あん!?」
「しんぼくってどういう意味ですか?」
「……どういう意味だろうな」



「キラー、キッドの頭と名前には難しい言葉はダメだって言っただろ」
「あれぐらいなら解ると思ったんだが…。俺のミスだな、すまない」
「意味伝えてくるか?」
「いや、あのままでいい。なんとかなるだろ」



「とりあえずお菓子食べましょう!」
「あいつ絶対俺のこともガキ扱いしてるよな…」
「お頭さんはどのクッキーがいいですか?」
「こんなもんどれ食っても同じだろ」
「全然違います!お頭さんはお菓子を解ってませんね」
「うるせェ!」



「……キッドの奴、あれほど名前に怒鳴るなって言ったのに」
「だが、最初に比べて名前もビビらなくなったな」
「ああ、名前のここ最近の成長っぷりは凄まじいからな。きっといい子になる」
「元々素直でいい子だがな。海賊としてはまだまだだが、きっといい子になる」
「名前、頑張れ」



「じゃあお頭さんは何でもいいんですね。これあげます」
「いらねェ。こっちよこせ」
「あ、それ俺が食べようかと思ったのに…!」
「テメェの食べたくねェもんを俺によこすんじゃねェよ。生意気な」
「酷いです…。これ一個しかなかったのに…」
「ハッハッハ!弱い奴が強い奴に歯向かうんじゃねェよ。悔しかったら強くなってみやがれ!」



「キラー、まだ出るのは早い。落ちつけ」
「強い奴が弱い奴を守るのはこの世の常識だろうが…!いや、皆で年下の名前を守るのはこの海賊の鉄則だろう!なァドレッド、そうだよな!?」
「そうだけど、鉄則ってわけじゃねェし…。とりあえず殺気をどうにかしろ。あれでも俺らのお頭だ」
「あんな父親、名前の教育上よくない。どうにかしないとな…」
「キッドの頭は名前の父親じゃねェって」



「お頭さんのバカ…」
「……。これぐらいで泣くなら捨てるぞ」
「泣いてません!ちょっと目にゴミが入っただけですっ」
「弱ェ奴は嫌いだからな」
「知ってます。だから俺毎日修行してます。キラーさんに指導してもらって、ドレッドさんとツノさんに相手してもらってます!」
「そりゃあいい勉強になるだろうよ」
「はい!」
「今度ツノかドレッドから一本取ったら、俺が特別に菓子買ってやる」
「え…?」
「不満か?」
「ふ、不満じゃないです…。俺頑張ります!頑張って一本取りますね!」
「期待せず待ってるぜ」



「…何だかんだ言ってキッドの頭も名前に甘いよな」
「ドレッド」
「何だ」
「次の修行で名前から一本取られてみろ。俺がお前を殺す」
「……もしかして次の島で…」
「ああ、名前と一緒に買い物する約束をしている」
「いつもだろ。たまには俺らにも譲れ」
「譲らん」



「これ食べたらドレッドさんに頼もう…!」
「おい、慌てて食うんじゃねェよ。ほら、口元ついてるぜ」
「あ、すみません…」



「もう我慢できん!」
「おいキラー!」



「キッドオオオオ!」
「キラーさんだ!」
「おいコラキラー。テメェどういうつも「名前の口元を拭くのは俺の役目だ!父親は父親らしく黙って名前の成長を見守ってろ!」……は?」
「キラー、そうじゃないだろ。当初の目的を思い出せ」
「名前とキッドの親睦だろう?そんなものどうでもよかったんだ。名前がキッドと仲良くなりたいって笑顔で俺を頼ってきたから仕方なく…!名前、あっちで一緒に洗濯物たたもう」
「あ、そう言えばそろそろ乾いてますよね。じゃあお頭さん、約束忘れないで下さいね!」
「頑張れよ」
「はいっ!」



「……おいドレッド」
「なんでしょう」
「キラーの奴は何がしたかったんだ?」
「俺にもよく解りません」



「キラーさんのおかげでお頭さんと少しだけ仲良くなれました!」
「それはよかった。ところで、次の島では俺と一緒に買い出しに出かけるんだよな?」
「はい、約束しましたからね」
「そうか。いや、それならいいんだ。……」
「お頭さんの服たたんでも、すぐぐしゃぐしゃにするんだよなー…」
「名前」
「はい?」
「次の次の島でも一緒に買い物行こうな」
「はい、勿論です!」
「いい子だ」
「えへへー、褒められたー!」





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あきゅろす。
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