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もしも突然シリーズ6の1

!とってもパラレル!
白ひげ女主が他の海賊団にいたら?でキッド海賊団編。
相変わらず好き勝手にしてます。

火を吹く人→ドレッド
角が生えてる人→ツノ





「おはようございます、お頭さん!」
「…っ、うる、せェ…」
「今日はすっごくいい天気ですよ。洗濯物も乾きます!」
「だから……うるせェって…」
「お頭さんは朝に弱いですね。でも起きないとダメですよ」
「………」
「お頭さん!おはようございます!」
「だー!うるせェって言ってんだろ!つーか勝手に入ってくんじゃねェよ!」
「だってお頭さんを起こすのは私の役目だってドレッドさんが…」
「うるせェ!いいから静かにしてろ!」
「はい…」
「………」
「……」
「……。名前、そこで何してる…」
「静かにしてろって言われたので、大人しくイスに座ってお頭さんが起きるの待ってます」
「寝れるか!」
「じゃあ起きましょう!今日はお頭さんの洗濯物を干さないといけませんからね!」
「あー…お前が来てからゆっくり寝れた日がねェ…。早く島につかねェかな…」
「…。俺、やっぱり邪魔ですか…?」
「そう思うなら起こしに来るな。黙って雑用してろ」
「キラーさんがお頭さんを起こすのも雑用の仕事だって言ってました」
「あいつはもう少し俺を敬(うやま)うべきだよな」
「でも俺、お頭さんの役に立てるよう頑張ります!言うことも聞きます!」
「解ったからいちいちキラキラしたオーラ飛ばしてくんな。朝から疲れる…」
「す、すみません…」
「だからっていちいち凹むな!」
「…どうしろって言うんですか…」
「知るか!」
「っ…!やっぱり俺を拾ったこと後悔してるんですね…。うう…、解りました、次の島で降ります…」
「そうか、そりゃあ静かになっていいな。荷物まとめとけよ」
「え!?…は、はい…」



「ひっく、う、う、…!」
「どうしたんだ名前」
「ドレッドさん…。お頭さんに、お頭さんに…!」
「またキッドのお頭に船を降りろって言われたのか?」
「うんっ…。今度こそお別れです、っひく…」
「これで何回目?今度も大丈夫だから泣くなよ。な?」
「でも、俺、実際役に立ってないし…。それに毎回助けてくれるのはキラーさんとかドレッドさんで…。お頭さんはしょうがくなくって感じがして…!」
「困った人だな、あの人も。でも名前も悪いぞ」
「……弱い、ですよね…」
「うん、心がな。もうちょっと強くならないとこれから先一緒にいれない」
「…」
「キッドのお頭は言葉は悪いけど、クルーのことは大切にしてるの、名前だって知ってるだろ?」
「…うん」
「名前に強くなってほしいんだ。だからその前にまずは心を。って感じさ」
「……そう、なんですか?」
「本気で名前が嫌いなら黙って島に置いて行くだろ」
「…。俺、本当にここにいていいんですか?」
「キッドのお頭のところに行こう。俺も一緒について行くから」
「はい!」



「キッドのお頭ー」
「何だドレッド。と、名前」
「…」
「名前、荷物はまとめたか?」
「うー…。ドレッドさん…!」
「まずは名前の気持ちを言わないとな。ほら」
「……お頭さん!」
「あァ?」
「俺、この船から降りたくない!まだ弱くて雑用しかできないけど、皆と一緒にいたいです!」
「……」
「だから、お頭さんになんと言われようとこの船を降りません!本当にイヤなら……イヤなら捨てて下さい!」
「………ハハッ」
「お、お頭さん…?」
「そうか、そこまで言うならお前の働き具合を見て、捨てるか捨てないか決めてやる。せいぜい頑張るんだな」
「はいっ!」



「それで俺のところに来たのか」
「はい!キラーさんと訓練をすれば強くなれると思って…」
「キッドには困ったものだな。こんな子供を泣かせるなんて」
「お、俺泣いてません!心も強くなったんです!」
「そうか。それは悪い。だが、俺とは訓練できない」
「なんでですか?……弱すぎるから、ですか?」
「そうだな。それと、俺は加減ができん。だから教えるのは無理だ」
「……そっか…。残念です…」
「そう悲しそうな顔をするな。口を挟むことはできる」
「ほんとですか!?じゃ、じゃあ今から見てもらってもいいですか?」
「ああ」
「えっと、……あの、武器って何を使えばいいんですか?」
「そうだな。自分に見合ったものが一番だが、名前の場合は………」
「俺の場合は…?」
「……すまない。少し考えさせてくれ」
「え!?」
「それより洗濯物はどうした?」
「ああああ!忘れてた!キラーさん、またあとから見て下さいね!」
「解った。それまでに考えとく」



「よい、っしょ…」
「ん、名前洗濯物か?」
「あ、ツノさん!はい、ようやく晴れたからお頭さんの溜まった服を洗ったんです」
「ん、名前は仕事熱心だな」
「だって俺はこれぐらいしかできませんから…」
「でも洗濯だって面倒だろう?この船で積極的に洗濯をしようとする奴はキラーと名前ぐらいだ」
「キラーさんは几帳面ですよね。お母さんみたい」
「……あんな仮面の母親はどうだろうな」
「えー、でもなんかそんな感じがしませんか?」
「ん、名前のことになると過保護だよな」
「そうですか?過保護ってよく解りませんけど、ツノさんもドレッドさんもキラーさんも皆優しいです!」
「それは名前が素直だからだ。キッドのお頭も文句を言いながら名前をクルーだって認めてるしな」
「そうなんですか?えへへ、嬉しいです!俺これからも嫌われないよう頑張ります!」
「ん、そんなことしなくても大丈夫。ゆっくり頑張ればいい」
「はい!」



「ふー…やっと終わった…」
「名前」
「あ、キラーさん」
「飯の時間だ」
「もうですか?今日は時間が過ぎるの早いですね…」
「よく働いていたな」
「雑用は全部俺に任せて下さい!」
「頼もしいが、あまり他のクルーの前で言わないほうがいいぞ。仕事を押し付けられるからな」
「さ、さすがに皆のとなると骨が折れそうですね…」
「もし押しつけられたら俺に言え」
「解りました!」

(ガチャ)

「……今日もすごいですね…。食べれるかな…」
「俺が取ってくるからそこにいろ」
「だ、ダメですよっ。俺強くなるって言ったんだし、自分で取ってきます!」
「だがお前には無理だろう?」
「だけど…」
「一朝一夕で強くはなれない。名前はゆっくり強くなっていけばいいんだ。解るか?」
「……」
「名前、焦りは人を弱くさせる。名前は弱くなりたいのか?」
「強くなりたいです!」
「じゃあまず自分ができることをすることだ。そして、甘えるとこは甘える。持ちつ持たれつだ」
「解りました!」
「俺は名前を頼りにしている。だからゆっくり強くなっていこう」
「はいっ」

「……キラーってほんと名前に甘いよな」
「ん、俺もそう思ってた」
「ただの過保護だろ。あんなんで名前が強くなれるか。ただじゃなくともクソ弱ェのに…。テメェらも名前を甘やかすんじゃねェぞ!」
「…。キッドのお頭、実はこの間停泊した島で名前が知らないガキに泣かされてましたよ」
「んだと!?ドレッド、何ですぐに報告しなかった!報告しなかったってことはちゃんと殺ったんだろうな!」
「嘘です、キッドのお頭。ん、名前は普通にキラーと一緒に買い物してました」
「…テメェら…!」
「名前が可愛いならあんなこと言わなくてもいいのに…」
「キラーが甘い母親なら、キッドのお頭は厳しい父親だな」

「お前の好きなものばかりとってきたからしっかり食べろ」
「はいっ。いつもありがとうございますキラーさん!」
「(小動物みたいで可愛い…)」





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