!注意! パラレル注意です。 10年後の名前と現在の名前が入れ替わりました。 原作無視してます、すみません。 10年後でも白ひげ海賊団は誰も死なず、ほのぼの平和に過ごしてる設定です。 「なるほど、十年前の過去に来たってことですね」 エース、マルコ、サッチ、イゾウ、ハルタといったいつもの見慣れたメンバーの真ん中に立つのは、十年先の未来から来た名前。 仲のいい保護者と兄達が教育した名前はもう全員来たはず。 今度は誰が教育した名前が来たんだ?と考えながら、現在の状況をマルコが説明してあげる。 今まで来た名前の誰よりも一番冷静で、すぐにこの状況を受け入れた。 服装は海賊らしく、でも女性らしさをアピールしている。しかし、胸や足を露骨に出していない。 「ところで今度の名前は誰に教育されたんだ?」 「教育…というより、よく世話を焼いてくれたのはオヤジ殿です」 無闇にボディタッチすることも、誘惑することも、銃や刀で脅すことも、抱きついてくることもない名前に育てたのは白ひげだと言う。 慎みも持った名前に妙に納得する隊長達。 「でも俺はやっぱ小悪魔名前がいいなー」 「俺らが育てた名前はちょっとな…」 「だなー…」 「俺は別にあの名前ちゃんでも構わねェよ」 「あれはまさしくお前好みに育ってたよい」 「どんな私が来たんですか?」 そう聞いてきた名前に、今まできた名前を話してあげる。 話を聞いた名前は全てを笑って聞いた。 他にも、名前がいる未来を話たりしてまったりと時間を過ごす。 まさかこうして普通に話すことができるなんて…。 特にマルコがそう感じ、白ひげが育てた名前を温かい目で見守っていた。 「敵船だー!」 しかし、その平和を崩すものがやってきた。 見張り台にいた隊員が鐘を鳴らしながら声を張り上げる。 「九時の方向!」と言われ、すぐに視線を向けると、まだ遠くにいるというのに雄たけびがここまで届いた。 船の速度が早く、逃げることもできない。いや、逃げるつもりはない。 マルコが不死鳥になってエースに背中に乗るよう指示を出す。 せっかくまともな大人の名前が来たんだ。早く終わらせてやる。 そう張りきって飛び立とうとしたが、 「名前、何してんだい」 「危ないんだから下がってろ!」 二人の前に立ち塞ぐ名前。 異変に気がついたサッチとハルタとイゾウも名前の背中を黙って見つめる。 「私はもう守られるだけの子供ではありません」 「名前?」 「どけって!ほら、砲弾も飛んできた!」 近づいた敵船が砲弾を放ち、名前めがけて飛んできた。 エースが守ろうと構えるが、その前に隠し持っていた折り畳みの薙刀を取り出し真っ二つに切る。 そしてすぐに銃も取り出し、まだ放ってくる砲弾めがけて発砲。海の上で爆発し、煙が視界を覆った。 「今のうちです!一番隊と二番隊はマルコ隊長とエース隊長の援護!」 振り返り、集まっていた隊員達に指示を飛ばす名前。 いきなりの指示に呆然とする一番隊、二番隊だったが「早く!」と声をあげる名前に黙って従った。 「マルコ隊長、エース隊長。私も一緒に行きます。オヤジ殿にケンカ売ったこと後悔させてあげましょう!」 「い、いやな名前…。すっげェ頼もしいんだが「イゾウ隊長とハルタ隊長は他の隊長達へ連絡を!サッチ隊長、オヤジ殿はお任せします!」 「マルコッ、名前が名前じゃねェ!つか名前の背中がオヤジの背中に見えてきた!」 「……名前、頼もしいのは解ったがちょっと下がってろよい」 敵船を睨みつける名前の肩を叩き「な?」と優しく声をかけるマルコだったが、次に振り返った名前は今まで見たことないような勇ましい顔立ちで、その顔を見た瞬間言葉を詰まらせた。 「ご安心下さい、マルコ隊長。あなた達はこの私が守ります。だから私の後ろにいて下さい」 「名前ッ…!」 「やだ格好いい!名前が格好いい!」 白ひげに似て頼もしく、そして勇ましくなった末っ子に、マルコとエースの胸が高鳴ったのだった。 ▼ 最後はやっぱりオヤジで! [*前へ][次へ#] |