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腹の中組現パロ
Sehr angenehm! 4

「でも年度始まる前からって、リンのこと俺らに教えてよかったのか?普通そういうのってプライバシーがどうたらこうたらで秘密にしねえか」
「校長先生の計らいだよ」
「ふうん」
「ねえ、じゃあとりあえず春休みとかこいつ連れ出して遊んどけばいいんでしょ?行っていい?」
「ああとりあえずはな。詳しくはまた連絡させてもらうよ、長々とすまなかったな。もう帰っていいぞ」

はーいと適当な返事をして、エンヴィーは鞄を持った。そしてたたっと足早に教室を出る。何故か、リンとエドワードの手をつかんでだ。
二人は顔を合わせ首を傾げされるがままにエンヴィーについていった。


学校を出て、校門の前で立ち止まる。なぜか携帯をいじりだしたエンヴィーは、楽しそうに鼻歌を歌っていた。
両手で物凄い速さで携帯をうつエンヴィー。リンはそれを物珍しそうに観察していた。
ひとしきり打ってようやくパチンと携帯を閉じ。エンヴィーはいたずら好きな小さな子どものように、にやりと笑った。

「な、何だよ」
「おチビさんもリンもこの後ひま?うんひまだよね知ってる。つーことで、ちょっと付き合って」
「…は?待て待て話が全くわからん」
「いいよわかんなくて。今弟君にメールしてオッケーもらったから」
「なんのオッケーだよ!つか何でお前がアルのメアド知ってんだよ」
「うるさいなあいいじゃん別に」

言いながら、エンヴィーはくるりと回るようにある一点を向いた。その方向は、中華街なんかがある方だ。

「いいからついてきてよ。ほらリンも」
「とりあえず飯食いたいんだガ」
「だーいじょうぶ食べれる食べれる」
「…本当にどこ行くノ」

エンヴィーは、にいっと笑ってずんずん歩きだした。
度々二人の手を引っ張って早歩きについてこさせる。

「なあエンヴィー。いい加減教えろって」
「あれしようよあれ」
「あレ?」

エンヴィーは、びしっとリンを指差した。

「リンの歓迎会!的なこと!」

そしてすぐに、また歩きだした。黙って俺についてこいと言わんばかりに、さっきよりも早足だ。
リンは歓迎会、という言葉にうっすらと頬を染めていた。




fin.
【2011,11,14】

やっと書きはじめられた現パロ。書きたいネタはたくさんあるしずっと考えてた話なんでちまちまだらだら書いてきたいと思います。
あ、ちなみに舞台は一応私の地元がモデルです。

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あきゅろす。
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