同人BL小説
1
――軌道エレベーター内。
ガンダムマイスター四人が、テーブルにつき周囲に気を配りつつも、雑談していた。
「ティエリア、ソラの方はよろしくな。俺たちは次のミッションに入る」
「命令には従う。不安要素はあるけど」
そう言いつつ、ちらりとセツナに視線を向けるティエリアに、相変わらずだなとふっと口元が弛む。
「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」
ウェイターが現れ、カタンと白い液体が入ったコップがセツナの前に置かれた。
「……ミルク?」
セツナが不思議そうに、俺に視線を向ける。頼んでいないのだから、それも当然だ。
「俺のおごりだ」
最近忙しかったからな。これからもやることがまだまだ残っている。ちょっとしたご褒美ってやつだ。
チームワークってのも大事だしな。
「おごり?……どうせなら、ロックオンのが飲みたかった」
……一瞬、場の空気がとまった。
いやいや落ち着け、ロックオン。さすがに早とちりじゃないか?俺の前にあるコーヒーが飲みたいって意味じゃないか?
コーヒーの方が良かったってな。何を考えたんだ。最近忙しかったからな、疲れて思考がうまく働かなかったんだ。
「そ、そうか…コーヒーが良かったか。」
ははっと笑いながらそう言うが、次のセツナのセリフにはまたさらに度肝を抜かれた。
「コーヒーより…ロックオンのミルクが飲みたい。」
…俺のミルク?何言ってんだ、俺の前にあるのはコーヒーで、ミルクじゃない。
て、この状況ってミルクは一つしかないだろうが!!
「!?っつ…!!」
「…だから不安要素なんだ…」
ティエリアの声が響いた。呆れたようにさっさとソラへ行く為に立ち去ってしまった。
「しっ、しかし、本当にできるのかい。機体を軌道エレベーターでソラへ戻すなんて」
「心配ない。予定どおりコロニー開発用の資材に紛れこませた。」
アレルヤが咄嗟に話をそらせて、なんとか俺もこの状況を打開し、違う話しに移れた。セツナは話を中断されて少し不満そうだ。
最初の嫌な予感が見事的中した。
あぁ、確かに不安要素かもしれない。これからの、ミッションを無事にやっていけるだろうか。
俺は確かな身の危険を感じた。
20071025 END
●ずいぶん前に書きましたがくだらない&微妙な下ネタなので、どーしようかと思ってたら、200807になってしまいました。00新シリーズ開始の予告CMが披露されたので記念にup。ロックオン大好きです。俺たちがガンダムだ!なCMうきうきでした。 それでは、見て頂いてありがとうございました。
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