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■リクエスト企画2010■\(^o^)/
匿名様【発情期シリーズ】*
【我慢を覚えようとするニールと、我慢されて焦れるライル】





一ヶ月に一度位の割合で、兄さんには『発情期』がやってくる。

それは女性の生理みたいなもので、予測出来ずいつも突然やってくる。





***



もうそろそろだと思っていた。
兄さんは最近ぼんやりしていることが多いし、熱っぽい視線で俺を見つめてきたりするからだ。
これは発情期がくるな、と経験上わかっていた。


それなのに。
今回に限って、兄さんは何も仕掛けてこない。
まさか他の誰かと発散してるのではと思ったが、あの蕩けた表情を見る限り溜まりに溜まっているみたいだ。


向かい合わせの席に座りながらお互い無言のまま夕食を食べる。
兄さんはたまに溜息を吐きながら、食事もいまいち進まないようだった。
静かな部屋にカチャカチャという音だけが響く。
「……ご馳走さま」
「もう良いの?」
「うん……」
半分以上残して兄さんは席を立った。
真っ赤に染まった顔でいそいそと俺の横を擦り抜ける。


俺は咄嗟にその腕を掴んだ。


「あ…っ!ラ、ライル?」
「何処、行くの?」
兄さんは俺の手を振りほどこうとしながら、早口で答える。
「へ、部屋に決まってるだろ」
予想通りの答えに俺は微笑した。
「ここ、こんなに腫らして?」
「!!」
ソロリと兄さんの前を撫でると、息をつめたのがわかった。
そこは見て分かるくらいに硬く、ジーンズを押し上げている。
カアッと兄さんの頬が更に赤く染まった。
「部屋に戻って一人でするんだ?」
「………っ」
「エッチだね、兄さんは」
どうせ一人でやっても満足出来ないくせに。
「だって……っ」
兄さんは涙が浮かんだ目で俺をギッと睨んだ。
からかわれて怒ったのかもしれないが、俺も訳の分からないモヤモヤしたものが胸を渦巻いていた。


我慢なんて出来ないくせに
いつもは嫌がっても仕掛けてくるくせに
淫乱で、今だってそんなに身体を熱くしているくせに


(どうして、俺を避けるんだ)
でも、それも次の兄さんの言葉を聞いた瞬間に消え失せた。



「ライルが……我慢しろって、いつもっ」



「え……」
俺は驚いて兄さんを見た。
兄さんは俯いて涙をポロポロ零しながら、ぎゅっと俺の胸にしがみつく。
そして掠れた声で言った。
「嫌われたく、ないからっ、俺っ!我慢したのにっ」
「兄さん……」
そんな兄さんを見て、俺は申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
強く抱き締め返すと、兄さんはグリグリと顔を俺の胸に押し付けた。
「うー……っ」
「ごめん、兄さん」
俺は本当に駄目な弟だ。
結局、我慢出来ないのは自分じゃないか。


「兄さん……」
「ん……」
ちゅ、と口付けると涙の味がする。
それはしょっぱくて、少しだけほろ苦かった。
「俺、我慢、出来た?」
「うん、良く我慢出来ました」
俺は兄さんの背中を優しく撫でると、頬にも口付けを落とす。
すん、と兄さんの鼻が鳴った。
「……ご褒美くれる?」
むくれた様な声が可愛くて俺は微笑む。
「勿論、兄さんが望むものを何でも」
答えはもうわかっていたけど。



「ライルの、硬くて、大きいの……欲し、い」



「好きなだけあげるよ」
散々焦らされて、俺だってもう我慢の限界なんだから。




***




「もう下着グチョグチョだね」
寝室まで待ち切れず、俺達はリビングで抱き合っていた。
「あ……っ」
キツいだろうと、兄さんのジーンズを下着毎下ろすとそこはもう濡れて糸を引いていた。
「こっちもパンパンだ」
「ひ……あっ」
膨れている性器に手を伸ばすと、兄さんは可愛く喘ぐ。
尖端を指でつついただけで、トプリと蜜が零れた。
「だ、めっ」
兄さんは首を横に降って、快感に身体を震わせる。
「いっちゃう…から、だめ!」
「一回出していいよ」
「やあぁっ」
一、二度上下に擦っただけで呆気なく兄さんは蜜を噴き出した。
パタパタと革のソファーに白濁が飛ぶ。
黒と白のコントラストがやけに因美に思えた。
「はあ……」
ピクピクと痙攣しながらソファーに沈む兄さんの片足を、俺は自分の肩へ持ち上げる。
もう片足をソファーの背もたれに乗せて兄さんの身体を固定した。
「……っ」
自然に浮上る兄さんの秘所にゆっくりと自身をあてがう。
そこは俺を誘うように熱く柔らかくなっていた。
更にさっき放った兄さんの蜜が滑りを助ける。
ズズ、と腰を推し進めると悲鳴の様な声を兄さんが上げた。
「あ、ああっ!」
痛いのか心配になったが、兄さんの表情は恍惚感で蕩けている。
俺は息を飲むと、絶え切れず一気に最奥まで突き進んだ。
「あ、ああぁんっ!」
「や、ば…っ」
熱くて狭くて、絶えず収縮する兄さんの中に直ぐに持っていかれそうになる。
俺は唇を噛み締めて波が過ぎるのを待った。
「ふ……ぁあ、あん…」
兄さんは俺が入れた瞬間に軽くイッてしまったらしく、白い腹に白濁が散っている。
それでもまだ性器は勃ちあがり、ふるふると震えていた。
「可愛い……」
その下の双球にはたっぷりと蜜が溜まっているのだろう。
俺は兄さん自身を緩く掴むと、腰を動かし始めた。
「ひっ」
前を扱かれながら後ろを突かれて、兄さんはのけ反る。
ゴツゴツと最奥に当たる様に激しく俺は兄さんを攻め立てた。
無意識に逃げようとする身体もソファーの上では無意味だ。
「ああんっ、ライル!すきっ、すき…っ!」
何度も絶頂を迎えながら、兄さんは俺の名前を呼んだ。
「俺も、好きだよっ」
「やぁっ!また、イッちゃうっ!」
激しいピストンに揺られながら、兄さんは自分の顔を汚す。
「俺も……っ」


「ひ、ゃああぁんっ!」


俺は兄さんの腰を固定すると、中へとたっぷり蜜を注ぎ込んだ。
それと同時に兄さんの性器からも大分薄くなった蜜が零れた。
「あ、あ……」
漸く柔らかくなった兄さんの性器から手を外すと、俺は自分のそれを兄さんの中から抜く。
ドロリとした欲望が蕾から流れ落ちた。



「明日も、抜いてあげるね」



俺は意識を飛ばした兄さんの耳元に囁いて、笑った。










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匿名様>>>
リクエスト有り難うございました(*´∀`*)
あの時点でリクエストはまだ締切っていませんでしたので、大丈夫ですよ〜!





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