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■リクエスト企画2010■\(^o^)/
一夜様【AST】
【ニールとハレルヤで可愛い一時】





ニールのお気に入りなものの中に『くまさん』がある。


ハレルヤが作ったポーチやエプロンにも熊のワンポイントがあるし、ピローカバーや毛布にも熊のアップリケが付いていた。
(熊、ねぇ……)
いちおニールも男の子といったところだろうか。
ニールと留守番をしていたハレルヤは、自作のくまのぬいぐるみを眺めながら微笑んだ。
するとそれを見たニールがねこのぬいぐるみを持ってハレルヤのところに走ってきた。


「え」


ハレルヤは絶句した。
キラキラと期待を持たれた目で見つめられて、冷や汗をかく。
これはもしかしたら『ぬいぐるみで遊んでくれる』と思われてるのだろうか。
珍しくマジマジぬいぐるみを見ていたら変な誤解を生んでしまったらしい。
「あのな……俺は、別に」
「!!」
ハレルヤが言い淀んでいると、ニールがぬいぐるみの手で猫パンチをしてくる。
ぽすぽすとハレルヤにパンチをしながらふにゃふにゃ笑うのが可愛くて、ハレルヤの表情もついつい緩む。
「よっ、と」
ぬいぐるみごと膝に乗せてやると、嬉しそうに引っ付いてきた。
「お、少し重くなったな」
柔らかな頬を摘むと子供らしい弾力を感じる。
拾われてきたときに比べて大分成長したように思う。
(子供の成長は早ぇな……)
ハレルヤが感慨深く思っていると、ニールがハレルヤの腕をぐいぐい引っ張る。
そして熊のぬいぐるみをちょいちょいとつついた。
「あー……」
きっとアレルヤはいつもこれで遊んであげているのだろう。
だからニールもハレルヤにねだっているのだと思う、が。
(人形遊びなんてやったことねぇぞ…)


誰も見ていない、ここにはニールしかいない。


自分でも思うが……。
「?」
ニールを見ると『くまさんは?』という表情でハレルヤを見て首を傾げている。
(どうしろって言うんだっ)
焦ったハレルヤは咄嗟に熊でニールのねこに襲いかかった。


ガブッ!


「!!」
ビックリしたようにニールが目を丸くして固まった。
「あ……」
ハレルヤも慌てて熊をねこから離す。
「………」
ニールはパチパチと瞬きをするとハレルヤを見て、楽しそうに笑った。
ハレルヤは内心ほっとする。
それからニールを腕の中に抱き締めた。


熊がねこにしたように。


少し乱暴だけど、甘く優しく。






***




「ぬいぐるみで遊んでやったんだって?」


急にライルに言われて、ハレルヤは飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。
「な…っ!?」
「ニールから聞いた」
「……っ」
ニヤニヤ笑いながら話すライルに、ハレルヤは言葉に詰まる。
ライルとは以心伝心なことを忘れて、口止めなどしなかったのだ。
ライルはハレルヤの不機嫌な顔を見て思わず笑ってしまう。
「可愛いなあ、人形遊びか」
「うるせぇ」



「ニール、嬉しそうだったよ」



好きな人にはこうするんだって、とライルは言ってハレルヤにガバリと抱き着いた。













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一夜様>>>
この度はリクエスト有り難うございました!
可愛いハレルヤ頑張ってみましたが、可愛くなりませんでしたっ(笑)
これが夏霧の限定です←
ブログも見てくださってるんですかっ!
有り難うございます〜(*´∀`*)
少しでも楽しんでいただけましたら幸いです!




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あきゅろす。
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