■リクエスト企画2010■＼(^o^)／
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「ニール！ご飯だって！」
連絡を受けたアレルヤがそう言うと、ニールは瞳を輝かせて立ち上がった。
あわあわとアレルヤの足にしがみつく。
「楽しみだね！」
コクコク
「和食だっけ？」
「ああ」
「楽しみだな」
「そうだね」
他のメンバーも普段とは逆の『持て成される』立場にウキウキしていた。
和食は誰も専門ではないので更に楽しみだ。
(何か吸収出来るといいなあ)
アレルヤはニールの頭を撫でながら、新しい発見の予感にわくわくしていた。
「！！」
大広間に行くと、そこには既に全メンバーとハロとエクシアがいた。
ニールはハロとエクシアに駆け寄る。
するとハロが尻尾をぶんぶん振って駆けてきた。
「あんあんっ」
「！！」
ぎゅーっとハロを抱き締めると、エクシアがストンと肩に乗る。
絡めてきた尻尾にニールはくすぐったそうに笑った。
大人達は目の保養とばかりに観察する。
「ニール、座ろうね」
「こいつらも飯あるから」
セツナの足元に置かれたご飯を見てニールも頷いた。
席に着くと目の前には美味しそうな日本料理が並んでいる。
ニールはそれに釘付けになった。
今にも涎が垂れそうだ。
「じゃあ食べようか」
「はーい！」
マスターの一言で賑やかな食事が始まった。
アレルヤとハレルヤでニールを挟んで座る。
綺麗な料理にキラキラしているニールを皆も幸せそうに見詰めた。
この際、マナーなんてものは無視で良い。
「食べようか」
コクコク
『おおーっ！』と目を丸くして料理を眺めていたニールは、ある物を見付けて急いでスプーンを掴む。
「ん？」
「あ、もしかして」
ニールは目の前のプリンに目を輝かせた。
そして一口食べて……思いっ切り顔をしかめる。
それにアレルヤが気付いて笑った。
「あー……それプリンじゃないんだよ」
「？？」
「茶碗蒸しって言って……う、うーん」
「………」
プリンじゃないという言葉にニールはショックを受ける。
うるり、と眉を下げたニールにハレルヤが言った。
「茶碗蒸しも美味いぞ」
「…………」
甘いと思って食べたから驚いただけだ、とハレルヤはニールに説明する。
「これは玉子スープが固まったと思え」
コクコク
「中にたくさん宝物が入ってるからな」
「！？」
ニールは茶碗蒸しを眺めると、そのままパクパクと食べ始めた。
「……っ」
中から出てくる豪華な具にニールの頬が緩む。
「ハレルヤくんは良いパパになるね」
「……………どうも」
笑みを浮かべたグラハムに言われて、ハレルヤは微妙な返事を返した。
「美味しい？」
コクコク
「僕の海老もあげるね」
「！！」
ニールはビックリしたようにアレルヤを見る。
そんなにビックリしなくても、とアレルヤは苦笑した。
「あーん」
あー、と口を開けるニールに周りも表情が緩む。
既に大広間は『ニール鑑賞会』になっていた。
ほんわかとした温かい雰囲気が流れている。
違う店という垣根はもうない。
(アットホームってこういうこと言うんだよね)
慰安旅行万歳とアレルヤが思ったその時。
「なあ！ニールは俺のプリン好きだよな？」
コクコクコクコク
「あいつのより好きだよな？」
「？？？」
ライルが真直ぐアリーを指差すと、部屋がピキーンと凍り付く。
「ラ、ララララライル！？」
「あいつのより、俺のプリンのほうが好きだよな！」
ライルの質問の意味がわからずに、ニールは困ったようにハレルヤを見た。
ハレルヤは本日何度目かの溜息を吐く。
「ニール、気にするな」
「こいつがプリン好きになったのは、俺のプリン食ったからだぜ」
ハレルヤの言葉に被さるように、アリーが挑戦的にライルを見て笑った。
更に部屋が凍り付く。
「？？」
ライルとアリーの間にバチバチと火花が散る。
ニールは首を傾げてキョロキョロ二人を見ていた。
「ニール」
そんなニールの関心をハレルヤが食事へと戻す。
「ほら、魚ほぐしたぞ」
「！！」
「食い辛いからな、口開けろ」
コクコク
「美味いか」
コクコクコクコク
「ライルの馬鹿はほっとけ」
「ああっ？」
今度はハレルヤの言葉にライルがギャンギャンと吠えた。
「ハレルヤ！ひでぇっ！恋人だろっ！」
「おま…っ！馬鹿っ！」
「「……………恋人？」」
シーンと痛いくらいの静けさが漂う。
ハレルヤとライル側のメンバーは一堂俯いた。
それを見てアレルヤ側のメンバーは慌てて明るく盛り上げる。
「ニ、ニール！俺の海老も食うか？」
「！！」
キラキラ
「お、俺のも」
「あ！お、俺のも！」
「！！！」
キラキラキラーン
衝撃的な事実を聞こえないふりをしてくれた仲間達に、アレルヤは深い溜息を吐いた。
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最悪だ、私……orz
終わりませんでしたっ！
書き出したら楽しくて長くなってしまいましたーっ(´Д｀)
ご飯食べただけ(泣)
つ、次には；
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