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■リクエスト企画2010■\(^o^)/
おるこ様【家族ゲーム】*
【ハレルヤにどれだけ自分がハレルヤのことを好きか確認させられるライル】






前々から気になっていたことがある。


ハレルヤとのセックスは、嫌いではない。
気持ち良さだけを与えられて。
身体も思考もグチャグチャにさせられて。
満足だ。



それでも、いつも何か心に引っ掛かっていた。





***




「お前って……本気出してないのか?」
「あ?」
ライルの唐突な問いにハレルヤは眉をしかめた。
煙草片手にベランダへ向かうところだったが、もう一度ベッドへと視線を移す。
ライルはシーツから白い肌を晒しながらハレルヤを見た。
その顔はさっきまでの蕩けた表情とは違い、見るからに不機嫌そうだった。
「なんのことだ?」
「だって……前に言ってただろ?」



『SをMに開拓すんのも面白れぇよな』



開拓される気はさらさらなかったが。
自分はMではないし、酷くされて喜ぶ性癖はまったく理解出来ない。
しかし、Sだと断言した男に優しくされると、逆にくすぐったい様な切ない様な。
何とも言えない気持ちになる。
贅沢なのはわかっている。
けれど。
(………もやもやする)


とにかく、手加減されるのは嫌だった。


「俺が、こっちはお前が初めてだから、気使ってるのかよ」
「!!」
不貞腐れたように言ったライルの言葉にハレルヤは固まった。
もう少しで煙草を落としそうになる。
ハレルヤは内心嬉しかった。
ライルを初めて抱いた時、抱かれる側は初めてだろうとは思ったが確証はなかった。
本人は気付いていないのだろうが、かなりの重大発言だ。
ハレルヤは冷静を装ってニヤリと笑みを浮かべる。
「……お前は、酷くされたいのか?」
「違う」
即答されてハレルヤは苦笑いした。
まるで酔っ払いを相手にしているみたいだ。
ライルの言いたいことはわかっている。
それを敢えて避けているのは自分だ。
ハレルヤは火の付いていない煙草を咥えて苦々しい気持ちを噛み締める。



大切だから
優しくしたいんだろ



特別、という点ではニールも特別だった。
彼は根底が自分と似ている。
容赦なく抱くことが出来る唯一の相手だった。
ニールはハレルヤのことを全て理解していたし、ハレルヤもニールの全てを理解していた。
それこそ、御互いの片割れよりも。

そして、御互い知っている。

ニールにはアレルヤ、ハレルヤにはライルが唯一つの存在であることを。



「お前、だけだ」
「え?」
「俺が………傷付けたく、ないのは」
口を出た言葉に、ハレルヤはライル以上に驚いていた。
言うつもりはなかったのに。
「ハレルヤ……」
綺麗な瞳が真直ぐにハレルヤをい抜く。
「誰が傷付いても傷付けても、構わない」
今までは、相手を傷付けても何も感じなかった。
むしろ、傷付けて痛め付けてやりたかった。
幸せそうにしている奴等がムカついた。
「でも、お前は」
幸せそうに笑っていてほしい。
「欲望より、大切にしたい気持ちが強いのは」


ライルだけなのだ。



「………チッ」
上手く言葉に出来なくて、ハレルヤは舌打ちした。
そして、手を伸ばしてライルの身体を引き寄せて抱き締めた。




***



「ハレルヤ……っ」



急に抱き締められて、どうしようもないくらい愛しさが溢れてきた。
不器用な、この男が。
(大好きだ……)
狂おしいくらいに。



「ハレルヤ……」
この気持ちを言葉には出来ないから。
せめて、交わる視線から伝われば良い。
熱っぽい目で見つめると、ハレルヤはふと口の端を歪めて笑った。
「……エロい顔」
「うるさい……」
ちゅ、と唇が触れる。
じんわりと熱が身体中に広がった。
その熱が身体の中心に集まる。
「………っあ」
「キスだけで、濡れてんなよ」
まだうっすらと残っていた行為後の熱が、直ぐに再熱した。
首筋に残る痕を指でなぞられて、ライルは身体を震わせる。
「ん……っ」
柔らかく歯を立てられたことを思い出して吐息が漏れた。
ハレルヤは笑うと、身体中に残るピンク色の痕を撫でる。
「ぁ……ん」
緩んだ蕾からトロリと蜜が零れる感覚にライルは顔を赤くした。
中に注ぎ込まれたハレルヤの欲望を嫌でも感じさせられる。
「………まだ、残ってんのか」
「あっ」
シャワー浴びる暇がなかったんだから当たり前だ、とライルはハレルヤを睨んだが、ハレルヤは意地悪く笑うだけだった。
「好都合だな」
「ひ……っ」
ぐちゅりとハレルヤの指が蕾を掻き回す。
「や……っ」
ライルは震える身体で、ハレルヤにしがみついた。
卑猥な音が部屋に響く。
太腿が蜜で濡れていくのがわかる。
「あ、あ、あ……っ」
取り戻した熱と、ハレルヤの気持ち。
いつもより簡単にタガが外れる。
「イッ……ちゃ、うっ」
直接前を触られたわけではないのに、射精感に襲われてハレルヤの肩に爪を立てた。
このまま一人でイくのは嫌だ。
「も……っ、」
ハレルヤに乗り上げると漸く視線が合った。
潤んだ目で見つめると、少し困ったようにハレルヤの目が細められた。
もしかしたら柄にもなく照れているのかもしれない。
(可愛い……)
くちゅり、と舌を絡ませると微かな笑い声がハレルヤから漏れた。
そして、ライルの頭を撫でながら応えてくれる。
「ん………」
唇を合わせたまま、ゆるゆると腰を押し付けた。
ハレルヤの高ぶりが太腿に当って嬉しくなる。
「ん、んんっ」
腰を上げると蕾へと徐々にハレルヤが挿入してきた。
優しく、労るように。
「ああ、あぁんっ!」
離れたくない。
このまま溶けてしまいたい。
疼く腰を動かすと、余裕のない呻きがハレルヤの口から聞こえて。
ライルの心臓を甘く軋ませる。
「や、気持ち……いっ!」
「………っ」
有り得ない言葉と高い喘ぎ声が、まるで自分のものではないみたいだ。



身体より、気持ちが満たされる。



(あー……困る)
好きになり過ぎて、困る。




きゅうきゅうと軋む心臓を誤魔化すように、ライルは快感だけを追った。















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おるこ様>>>
素敵なリクエスト有り難うございました(*´∀`*)
なんかハレルヤのほうがメインぽくなってしまいました;
うちのハレライは基本甘くないので、ラブラブになってるか心配です(^_^;)
そしてエロが温くてすいません;;
凄い暖かいコメントも有り難うございましたっ!
ベタ褒めでドキドキしてしまいましたっ!キャ★
これからも頑張ります〜<(__*)>






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